ヨーロッパでは、15~44歳の女性において、乳がんに次いで子宮頸がんが最も多く発症するがんです。
デンマークで10代の少女へのHPVワクチン接種が始まる前は、すべての子宮頸がんに高リスクHPVが見つかった。HPV16/18型は子宮頸がんの約4分の3(74%)を占めていた。
これら2つの型は、2008年以来少女に提供されている4価HPVワクチンと、2017年11月からデンマークで使用されている9価ワクチンでカバーされている。
HPV予防接種キャンペーン前の子宮頸がんの3分の1(26%)は、2価および4価ワクチンでカバーされていない高リスク型によって引き起こされた。Eurosurveillance
に掲載された研究論文で、Nonboeらは、少女時代にワクチン接種を受けた子宮頸がんのスクリーニング年齢の女性(22~30歳)の子宮頸部サンプルのHPVの状態を経時的に調べた。
デンマークの協力病理部門から提供された参加者1人につき最大3つの連続した子宮頸部細胞サンプルをHPV検査で検査しました。
2017年2月1日から2024年2月29日までの間に、少なくとも1つの子宮頸部細胞サンプルを採取した合計17,252人の女性が登録されました。
ランダム化試験「Trial23」(デンマークでは子宮頸がん検診は23歳から開始)の7年間で、研究対象女性の84%が少なくとも1つの細胞サンプルを採取しました。
著者らは、ワクチン接種を受けた女性と接種を受けていない女性におけるHPVの有病率、持続感染率、および発症率を比較しました。
研究期間中に収集されたデータに基づくと、デンマークではワクチン接種を受けた女性においてHPV16/18型がほぼ排除されました。
サンプルにおけるこれら2型の有病率は、女児へのワクチン接種前の15~17%から2021年には1%未満に減少しました。
さらに、HPVワクチン接種を受けていない女性における16/18型の有病率は5%を維持しており、これは著者らによれば「集団免疫を強く示唆している」とのことです。
デンマークにおける、女児期にHPVワクチン接種を受けた女性の子宮頸部細胞サンプルにおけるヒトパピローマウイルスの有病率(2017~2024年):Trial23コホート研究のデータ
https://www.eurosurveillance.org/content/10.2807/1560-7917.ES.2025.30.27.2400820
引用元: ・【欧州研究】子宮頸がん予防のワクチン接種を受けたデンマーク女性においてHPV16/18型がほぼ排除、ワクチン接種前の15~17%から2021年には1%未満に減少
どれだけ被害者がふえたのかな
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