現在の日本と重なる描写の連続に驚きや共感の声が相次いだ(※一部ネタバレあり)。
前話の冒頭でも大坂の本屋・柏原屋(川畑泰史)が蔦重に「江戸は今年米の値がえらいことになるんやないかて」と話す場面があったが、第26回「三人の女」ではその言葉通り米の
値上がりによって人々の生活が困窮するさまが克明に描かれた。浅間山噴火の灰と冷夏による不作を受け、大坂の市場では米の値がつり上がり、その影響で江戸市中では前年の
倍にまで値上がり。老中・田沼意次(渡辺謙)は差し迫った様子で、商人たちに米の値を下げるよう指示を出した。
一方、日本橋に店を構えた蔦重も米の高騰に頭を抱えることに。奉公人たちの食事のみならず来客も多く、さらに当時はおかずが少ない代わりに今では信じられない量の米を
食していたという。やがて蔵の米が残り一俵になると、蔦重は駿河屋(高橋克実)に相談し、米を安く売ってくれるなじみの札差を紹介してもらう。
徳川治貞(高橋英樹)が意次に告げた「“囲い米”を市中に放てば事が収まるのではないのか」(備蓄米放出)、札差・大引赤蔵(林家たい平)が蔦重に話した「“おととしの米”なら
もっと安くおろせるぞ」(古古米)の言葉、米屋に列をなす人々、「江戸市中では昨年の値の倍」など、今まさに日本で起きている現象が描かれ、SNSではあまりの既視感に「時事ネタ」
「なんというタイムリーな」「令和の話してる?」「すごい聞き覚えのある会話」「脚本いつ書いたの?」「怖いほどシンクロ」「現実とリンクしまくりでつらい」「備蓄米まで出てくるとは…」と
沸いていた。
そんな苦境の中でも蔦重は相変わらずのポジティブ思考で、自分にできるのは「天に向かって言霊を投げつけることだけ」と狂歌集「歳旦狂歌集」を制作。また本エピソードでは
かつて蔦重を捨てた実母つよ(高岡早紀)が登場。いつの間にか奉公人たちにまぎれてちゃっかり米を食しており、「今さら何しにきやがったんだ!」「出てけばばあ」と追い出そうとする
蔦重をよそに、髪結いとして培った驚くべき人たらしぶりで居座るさまが痛快に描かれ「人たらしは母譲り」「人たらしのDNAは強い」と血は争えない描写が注目を浴びた。(石川友里恵)
https://news.yahoo.co.jp/articles/392648aa90d6cdc52edf4070399bea357f0870b6
引用元: ・【ドラマ】大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」備蓄米、古古米…米騒動が恐ろしいほどに現代と酷似 [THE FURYφ★]
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