デイリー新潮
6月29日、とんねるずの石橋貴明がパーソナリティを務めるTBSのラジオ番組「GATE7」が最終回を迎えた。そのことによって、石橋のテレビ・ラジオのレギュラー番組がゼロになった。
石橋は4月に食道がんを患ったことを公表して、芸能活動を休止していた。その後、「GATE7」では彼の代役として元プロ野球選手の五十嵐亮太が出演していた。最終回では、五十嵐の話し相手としてとんねるずの木梨憲武が登場。実は石橋だけではなく自分も野球好きだということをアピールして、数多くのプロ野球選手との交流や思い出を語っていた。
病気療養のためにしばらく出演できないという事情があったとはいえ、かつては「夕やけニャンニャン」「とんねるずのみなさんのおかげです」「ねるとん紅鯨団」などの人気番組に出演してテレビバラエティの覇者として君臨していた石橋が、いまやレギュラー0本の窮地に陥っているというのは隔世の感がある。なぜそのような状況に追い込まれてしまったのだろうか。
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デビュー当初のとんねるずは、無軌道な若者であることを売りにしていて、セットを壊したり、共演者や観客を挑発したりしながら、好き放題に暴れていた。特に石橋は態度も大きく、偉そうなイメージがあった。彼らと同世代の若者たちは、そんなとんねるずにカリスマ性を感じて、彼らの活躍に熱狂した。芸能界のルールを無視して暴れ回る姿が「反逆者」として格好良く見えていたのだ。
その後、とんねるずの人気がどんどん高まっていき、彼らは本物のスターになった。だが、もともとの芸風を変えることはなかった。売れっ子になってからも、バラエティ番組の中では自由に暴れ回っていた。
芸風は時代遅れ
特に、石橋の芸風にはパワハラ・セクハラまがいの要素が多分に含まれていた。かつてはそれが面白いものとして受け止められていた。だが、ハラスメントに対する人々の意識が高まった現代では、そんな石橋の芸風は時代遅れとみなされるようになっていた。
もちろん、彼自身も年齢を重ねる中で、そのような時代の変化を理解して、ある程度は対応しようとしていた節もある。しかし、笑いの現場ではそういう要素を完全に手放すことはできなかった。そのことで少しずつ世間との溝が広がっていった。
そんな石橋にとって致命傷となったのが、中居正広氏にまつわるフジテレビの不祥事である。ここでは、とんねるずの番組作りに深くかかわってきた港浩一元社長が厳しく責任を追及され、猛批判を浴びる立場となった。問題が報じられる中で、浮世離れしたフジテレビの人権意識のなさやモラルの低さが浮き彫りになった。
フジテレビや港氏と一丸となってバラエティ番組を作ってきたとんねるずも、彼らと同じ穴の狢であると思われて、イメージを悪化させることになった。
さらに、フジテレビの第三者委員会が公開した調査報告書の中で、あるタレントがフジテレビの女性社員の前で下半身を露出したという事案が取り上げられた。このタレントが石橋であると報じられたことを受けて、彼は所属事務所を通じて謝罪コメントを出した。ここでタレントとしては回復不可能なダメージを負った。
もちろん、石橋貴明というタレントが完全に終わったわけではない。療養に入る前まではYouTubeでも活動を続けていたし、今でも彼を応援するファンは大勢いる。ただ、テレビやラジオのような公のメディアで活動をするのは相当難しくなってしまったのはたしかだ。時代の波に飲まれて、1人のカリスマ芸人が静かにキャリアを終えようとしているところを私たちは目にしているのかもしれない。
抜粋
https://news.yahoo.co.jp/articles/87d16101aea771d6a5a9be76e70d12703816ebeb
引用元: ・芸能界のルールを無視した「カリスマ芸人」が静かに終焉 メディアから消えたとんねるず石橋貴明、芸風は時代遅れとも [牛丼★]
かの国の勢力の力か
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