「日本人は金になる」
特殊詐欺グループのリクルーターを直撃し、その実態が明らかになった。
(略)
そんな詐欺拠点内の実情を知るタイ人のリクルーターを取材した。
特殊詐欺グループのリクルーター:
普通は一度入ったら出られない。大金を払わないと出られない。
この人物によると、カンボジアにある拠点では入ってから半年間は外出できない。
抜け出すためには、多額の金か、代わりの人を斡旋する必要があるという。
さらに、「日本人もリクルートした」と話す。
(Q.いつ日本人を詐欺グループに紹介しましたか?)
特殊詐欺グループのリクルーター:
今年の4月頃です。中国系のエージェントから依頼されました。
その日本人男性が、詐欺グループのメンバーとみられる女と電話で話す映像が残っていた。
女:
何が食べたいですか?
男性:
何っていうか、食べ物、おかし…売っているものが分からないから…食べ物と飲み物を買いに行きたいんです。俺ひとりで行ってもいいのかとか分からないので、ちょっと聞いてみて。お願いします。
この40代の日本人男性は、シアヌークビルの詐欺グループの拠点にいたが、別のグループに向けて“売り”に出されたと言う。
つまり、詐欺グループは詐欺に加担させる者を人身売買の対象にしているという。
男性の斡旋先は、カンボジア北西部の都市ポイペトにある拠点。
5月に、日本人29人が拘束された詐欺グループが拠点を置いていた街。
日本人は、真面目に働くなどの理由から重宝され、この男性の紹介料は日本円で570万円ほどだったという。
しかし、金額が折り合わず売買は不成立。
男性のその後の行方は分かっていない。
リクルーターによると、ポイペトで摘発された拠点は氷山の一角で、現在も日本や中国、インドなど複数の犯罪組織が建物を間借りし、特殊詐欺が続いているという。
引用元: ・【実態】海外拠点の特殊詐欺グループ、日本人を人身売買か 「真面目に働く」と重宝 ある日本人男性の紹介料は約570万円ほど
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