安倍晋三元首相が銃撃された際のマイクなど展示「回顧展」　クラファンで資金2千万円募る 寄付者には夫人のサイン等

晋三元首相が奈良市で凶弾に倒れてから8日で3年を迎えるのを機に、一般社団法人「後来ノ種子プロジェクト」は同日から８月31日まで、氏の足跡を偲ぶ「晋三回顧展」開催に必要な資金を募るクラウドファンディングを実施する。来夏から開催予定の回顧展では、銃撃時のマイクや小学生時代の日記など、氏の遺品が並ぶ予定で、クラウドファンディングで2000万円の調達を目指している。

「氏が何を願い、守りたかったか。遺品を通じ、感じ取っていただき、自身の今後も考えるきっかけにしていただければ」。プロジェクトの担当者はこう話す。

回顧展では、氏が銃撃された際に使用していたマイクをはじめ、麻生太郎元首相の葬儀での弔辞原稿や国会での野田佳彦氏の追悼演説原稿、小学校時代の日記、著書「美しい国へ」の原稿など、氏の人間性を垣間見ることのできる品々約100点以上の展示を予定している。

全国各地を巡回する予定で、まずは来夏以降に東京都内での開催を予定している。

クラウドファンディングで集める資金2000万円は、各地での回顧展の開催経費のほか、ホームページや図録などの製作費、宣伝費などに充てる予定。一口3000円からで、寄付者には金額に合わせ、展示会の招待チケットや図録、回顧展での名前の掲示、昭恵夫人の直筆サインが入ったお礼状などを返礼品として送る。