今月、「就活生に対するSOGI(性的指向・性自認)に関するハラスメントを防止する」企業側の義務が、「労働施策総合推進法」(パワハラ防止法)の付帯決議として明記されることが決まった。
支援団体の調査によれば、この1年間で就職・転職を経験した当事者のうち「トランスジェンダーの74.0%、LGB等の27.3%が、採用選考時に困難やハラスメントを経験」している(認定NPO法人ReBit)。
就活を経験したLGBTQ当事者と、支援団体の専門家らに話を聞いた。
(取材・文:城リユア/Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部)
面接で差別的な質問も
「面接では『男と女、どっちが好きなの?』『彼女いるの?』みたいな仕事と関係ない質問や、異性愛者であることを前提としたマイクロアグレッション(無意識の差別的な言動)をめちゃくちゃ受けましたね」
阿部さん(27歳・仮名)は、日によって自分を男性、あるいは男性・女性のどちらにも当てはまらないノンバイナリーだと感じるジェンダーフルイド(性自認が流動的な状態)を自認している。
生まれた時に割り当てられた性は男性。
小1の頃には男性として「俺」と自称することに違和感があったという。
大学卒業後に1社を経て、昨年、転職活動をスタートした。
「その質問については、答えないです」
面接でジェンダーに関するぶしつけな質問にはそう伝えた。
結果的に、複数の企業に落ちた。
「そこで迎合することが必要な会社は選ばないと最初から決めていました。『私はこうですが、受け入れられますか?』と、企業を見極めるスタンスでいいと思うんです」
阿部さんは転職活動前からカミングアウトしていた。
力を入れてきた性的マイノリティーの格差是正活動の「自己PR」と、性自認の話は切り離せないからだ。
「そっち系の意識高い人ね」と面接で冷笑されたこともあった。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/8eb36869a30c61c91e0fda0dbf1e21e212624ca8
引用元: ・【トランスジェンダー】内定までカミングアウトしないと決めた理由――LGBTQ当事者が直面する就活の壁
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