この新語は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に由来する可能性のある症状のひとつを表すものとして使われている。
カミソリの刃は、「喉に入れたいものランキング」ではピザやホットドッグなどのはるか下位に来るものに違いない。
だが、喉にカミソリが刺さるような、鋭い強烈な痛みを感じるという報告が、非公式ながらますます増加しているのだ。
そしてこれは、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の新たな変異株「NB.1.8.1」の出現・流行と時を同じくして起こっている。
NB.1.8.1は最近、中国で新型コロナの新たな感染拡大を招き、ここへきて米国でも急速に広まっているオミクロン株派生型だ。
これは、NB.1.8.1がこれまでといくらか違ったタイプの新型コロナを引き起こしているということなのだろうか。正確に言えばそうではない。
とはいえ、新型コロナがもたらし得る影響や、夏の感染拡大がまた起こる可能性にについて、わたしたちが引き続き注意を払うようあらためて警鐘を鳴らすものではある。
■新たな変異株「ニンバス」、米国で主流に
少し前に出現した変異株NB.1.8.1について、ソーシャルメディアでは非公式の名前も広まり始めている。「ニンバス(Nimbus)」だ。これはたしかに、強力なパスワードめいたNB.1.8.1よりは少しは記憶に残りやすそうだ。
カナダのオンタリオ州にあるグエルフ大学のT・ライアン・グレゴリー教授(統合生物学)が5月下旬、X(旧ツイッター)への投稿で使ったのが最初らしい。
ニンバスことNB.1.8.1はすでに、ほかでもない世界保健機関(WHO)の注意を引いている。
WHOは5月23日、NB.1.8.1を「監視下の変異株(VUM)」に指定した。これは、スパイクタンパク質にみられる変異と、世界各地で比較的速いスピードで広がっていることに基づく判断だった。
米疾病対策センター(CDC)の報告によると、6月8日から21日までの2週間に、米国の新型コロナウイルス感染者の43%からNB.1.8.1が検出され、LP.8.1(31%)に代わって最も感染者の多い変異株に浮上した。
もっとも、これらの数字はかなり疑ってかかるべきだろう。なぜなら、米国ではもはや、新型コロナにかかった患者のかなりの割合が、検査も受けていなければ報告もされていないからだ。
喉の痛みはかねて新型コロナの可能性がある症状のひとつだったのは確かだ。オミクロン株のすべての派生型では、この症状がさらによくみられるようになっている。
裏を返せば、カミソリの刃のような喉の痛みが新型コロナウイルスへの感染で起こったとしても、新しい症状というわけではないだろうし、またNB.1.8.1が過去の変異株と比べて、全体的に異なる、あるいはより重篤な結果を引き起こしていることを示すものでもない。
とはいえ、NB.1.8.1の「NB」が「たいしたことない(no big deal)」の略だと思ってはいけない。新型コロナウイルス感染症では引き続き入院者が出ているし、その一部は亡くなり、それより多くの人が長引く後遺症(long COVID)というひどい悪影響に悩まされている。
政治家によって言及されることがあまりなくなかったからといって、新型コロナの脅威が消え去ったわけではないのだ。
NB.1.8.1に関して言えば、ヒトの細胞への結合力が高くなっているという証拠があり、そのため感染力が強くなっている可能性がある。この変異株の急速な拡大は、その可能性を裏づけているように見える。
これまでと同様、科学的な根拠に基づいた予防策を取ることができる。たとえば▽人が多い場所では高品質のマスク(N95など)を着用する▽屋内では換気を十分に行い、空気が清浄な状態を保つ▽手洗いをこまめに、丁寧にする──といったものだ。
また、新型コロナワクチンの接種を適切なタイミングで受け、接種状態を最新のものに保っていくことも検討したい。というのも、ワクチンによる免疫の防御は通常、4~6カ月程度で低下し始めるからだ。
免疫システムをしっかり整えておくことは、カミソリの刃のような鋭い痛みを喉に覚えずにも済むためにも有効である。
https://news.yahoo.co.jp/articles/0ff1424adc5a6ac9b5147464b782af6b300c2277?page=1
引用元: ・【カミソリ刃の喉が症状?】新型コロナの新たな変異株 「ニンバス」、感染力が高い可能性、夏の感染拡大に注意・・・喉の痛みが続くようなら受診を
ここ、重要
> ニンバス
箒みたいな名前やな。
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