見えてきた偽装のしかけ
米中「新アヘン戦争」の裏側 狙われた日本
「私は無実です」。判事から罪状認否を迫られると、中国籍の陳依依(Chen Yiyi)は短く答えた。最後まで言葉少なだった。
陳は中国・武漢の化学品メーカー「Hubei Amarvel Biotech(湖北精奥生物科技)」の元幹部だ。
上司である王慶周(Wang Qingzhou)の通訳を務め、違法薬物の販売サイト設計も担っていた。数週間前に米当局が南太平洋のフィジーで王ともども身柄を押さえ、フェンタニル原料を米国に違法流入させた罪で起訴した。
トン単位という化学兵器にひとしい規模の危険物質をニューヨークに送り込む。当局のおとり捜査で陳らはそうした企図を明かし、メキシコの麻薬カルテルさえ手玉に取ろうとしていた。
各国の企業データベースや法人登記で、人的・資本的関係を調べてわかった。無視できないのが日本との深いつながりだ。名古屋に法人登記する「FIRSKY株式会社」という企業が組織の司令塔だった可能性が浮かんできた。
未公表分も含めてAmarvelの王や陳らに対する逮捕状請求書、訴状、検察意見書、裁判記録などを取り寄せ、大量の文書を調べた。そのなかでわずか数行のみ「組織のボスが日本にいる」とする重要情報をあげていた。フェンタニル危機で日本の関連性をはじめて指摘した公文書だった。
ニューヨークで裁判がはじまり、そのボスの具体的な名前が明らかになる。「(日本にいる)Xia氏が責任者」「Fengzhi Xiaが投資するAmarvelなど4社で働いていた」。陳がこう証言したのだ。
日本とつながる足跡
「当社の製品はすべて日本から、フェデックスやUPS、日本郵便などの国際小包で発送します。5〜7営業日でお届けします」
富仕凱は中国語読みに近い「FIRSKY」というブランド名で活動していた。英語のホームページでは日本にある「Japan FIRSKY」の100%出資企業だといい、取り扱う化学薬品を日本から世界各地に送るとアピールしている。
FIRSKYは名古屋市西区に法人登記していた。代表者は「夏」姓の人物だ。Amarvelの「ボス」である夏は確かに日本を活動拠点にしていたとみられる。
FIRSKYが日本にこだわった理由が見えてきた。
日本製品の品質は世界でも折り紙つきだ。営業面で日本の持つ信用力やブランド力を利用しようとしていた形跡がある。
さらに日本はフェンタニルに関連した犯罪がほとんど確認されていない。原料の生産地として知られる中国、麻薬カルテルが暗躍するメキシコと違い、各国の捜査当局からも警戒されにくい。日本から送れば、税関が通りやすいとの指摘もある。
「日本は外国人が出入りしやすく、密売買ネットワークの拠点とするには最適な場所だ」
メキシコの「中国ロア・カルテル」元幹部で、現在はDEAに協力するマルガリート・フロレスは指摘する。中国で麻薬犯罪は厳罰の対象だ。米国も当然厳しく取り締まっている。
だからノーマークで安全圏の日本へ。夏は名古屋のFIRSKYを通して、危険薬物の集配送や資金管理を指示していたとみられる。
詳細はソース 2025/6/27
https://www.nikkei.com/telling/DGXZTS00016320U5A600C2000000/
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これだろうな
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