都議選で大躍進の参政党、支持層の分析と参院選の見通しは

6月22日に投開票された東京都議会議員選挙（定数127）で、参政党は大田区・世田谷区・練馬区の3選挙区で初めて議席を手にしました。公認4人中3人当選という高い打率で、都議会の勢力図に新顔として食い込んだ意義は小さくありません。神谷宗幣代表は投開票翌日の会見で「ネットの支持が結果に直結した」と胸を張り、注目が集まっています。

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　同党は既存保守層だけでなく「棄権寸前」の無党派層にも語りかけ、政策提案より先に「政治参加のトビラ」を示す点で特徴的です。党サイトに書かれたキャッチコピーは「投票したい政党がないなら、自分たちでゼロからつくる」。であり、この能動的なフレーズは、「政治は誰かがやってくれるもの」という受動性から有権者を引きはがしつつ、既存政党から選ぶ政治からの脱却を目指していることを表しています。

■「日本人ファースト」と世界的トレンド

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　しかし、当然ながら、排外主義・陰謀論・科学否定への警戒も伴います。とりわけコロナワクチンをめぐる姿勢は専門家から「根拠が乏しい」と批判を受けてきました。東大・鳥海不二夫教授らの研究によれば、2021年のX（旧Twitter）でワクチン懐疑派へ転じたユーザーのうち、参政党公式アカウントをフォローする割合が急上昇したことがデータで確認されています。

■ネットとボランティアを核にした分散型選挙と選挙戦略

参政党の選挙手法は、街宣車の音量ではなくオンラインの可視性で勝負する点が特徴です。公式サイトやメルマガ、YouTubeライブ、Xスペースを通じて毎日情報を発信し、“党員＝インフルエンサー”を量産する形で、YouTuberの成長過程と類似する点が多くあります。今回都議選で当選した3氏の得票構造をみると、無党派層の取り込みと保守系票の上乗せが重なり合い、30～40代の子育て世代から60代以上の従来保守まで幅広く浸透しているのが特徴です。長期的には「地方議員1000人」を掲げる維新モデルよりも、オンラインサロン的コミュニティを重ねて中規模選挙区で当落線に滑り込む手法に近いとみられます。すでにこれまで数年の活動で地方議員も着実に増えてきており、空中戦も地上戦も展開できる組織力が徐々に身についてきています。

■参院選東京選挙区での現実味

来夏の参院選では、東京都選挙区で通常改選6に欠員補充1を加えた合併選挙が行われ、改選7議席が争点となります。7位当選で3年の短期任期ながら、得票ラインは例年より低くなる見込みです。候補者乱立のなかでブランドを浸透させた参政党にとって、これは「最初で最後かもしれないチャンス」と言えるでしょう。比例区では2022年実績の170万票（得票率3.0％）を起点に、ネット浸透率が高い東京都・大阪府・愛知県を軸に300万票台へ伸ばせるかが焦点です。党が掲げる「DIY政治」は候補者公募や立候補のハードルが低く、属人的なブランド力を党勢に還元しやすい設計になっています。地上戦（ポスター貼り、個別訪問）の手数をボランティアで補い、空中戦（ネット拡散）を党本部が一元管理するハイブリッドは、都市型選挙区に最適化した“分散型選挙”と言えます。この手法により、東京都選挙区で議席を獲得すれば、もはや小政党という枠組みに参政党はくくれなくなります。

■課題とリスク、今後の展望

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さらに、「一人ひとりが主役」というDIY理念ゆえに、組織の統制が緩いことも潜在的リスクです。党勢拡大とともに発信者が増えれば、意図せぬ差別発言やデマ拡散が発火点となり、支持率が暴落する事態もありえます。これまでの党執行部のメンバー変遷などもみると、党そのもののガバナンスも気になるところです。ネット選挙に強いが故に「ネット炎上」にも弱い――このジレンマを管理できるガバナンス体制を構築できるか、東京都議会での初歩的な議員活動が試金石となります。

今回の都議選3議席で、参政党は「無視できる規模」から「見逃せない規模」へと飛躍しました。しかし、飛躍の勢いを維持できるかどうかは、科学的説明責任と組織統制力という二重の関門を越えられるかに懸かっています。インターネットを駆使した分散型選挙とボランティア主導のDIY政治は、東京都選挙区7議席という特殊環境で最大効率を発揮する可能性がありますが、一度躓けば支持の揮発性も高く、まさに諸刃の剣でしょう。参政党が次世代の保守リーダーとして定着するのか、それとも一過性のブームに終わるのか、７月の参院選が、その帰趨を決定づけます。

6/23(月) 12:31
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/667bbcfd61862476c85cc865d97b04592c93893f
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自民大敗と

ほざいたが

共産党全滅だろうに