「孤独」の若者はコロナワクチン敬遠　腹落ちの分析

若者が新型コロナウイルスのワクチン接種をためらう背景には「孤独感」が影響しているという研究結果を東京科学大などの研究チームが発表しました。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「若者のワクチン敬遠と孤独感」について解説します。

Q 若者がワクチンを打たないことが多いって聞いたよ。

A　若者は新型コロナウイルスのワクチンを打つ人が少ない傾向がありました。その理由の一つに「孤独感」があることが分かりました。

Q　どうやって調べたの？

A　東京科学大などの研究チームは2022年3月、東京都内の大学生2907人に、ワクチンを何回打ったかや、孤独感、友だちと会う頻度などをオンラインでアンケートしました。

Q　どんな結果が出たの？

A　ワクチンを1回も打っていないか1回だけの人のうち、約27％が孤独を感じていました。一方、2回以上打った人で孤独を感じていたのは約16％にとどまりました。

Q 孤独を感じるとワクチンを打たなくなるの？

A　はい、孤独を感じている人は、そうでない人に比べてワクチン接種をためらう傾向が約2倍高いことが分かりました。

Q　どうして孤独だとワクチンを打たないの？

A　孤独感があると、自分や周りの人を信じにくくなり、正しい医療情報を見つけるのが難しくなるからです。また、ワクチンの副反応などの否定的な情報を信じやすくなる傾向もあります。