石破茂首相:
決してバラマキではなく、本当に困っておられる方々に重点を置いた給付金を来たるべき参議院の公約に盛り込むよう検討するように指示をいたしたところでございます。
一転して現金給付にかじを切った石破首相。
ジャーナリストの岩田明子氏は…。
岩田明子氏:
党首討論を行っている時には、2万円という相場はほぼこの時には財務省を取材してみると決まっていたわけです。事実とは乖離した答弁になってしまっている。地元支援者からバラマキだとの批判が出るため、特に参院選の候補者たちから反発の声が上がっている。
さらに約3兆円が必要とされる財源について、税収の上振れ分を充てる方針を示しましたが…。
国民民主党 玉木雄一郎代表:
単年度でも税収の上振れ分を国民の皆さんに還元するような財政状況にはないという認識ですか?
石破茂首相:
現在、そのような財政状況になるとは認識しておりません。
参院選を間近に降って湧いた給付金。有権者は…。
4人家族(30代):
子供に対しても増額をしているっていう面はうれしいんですけど。ちょっと選挙対策も入っているのかな。まあでも、もらえるものはもらっとくかみたいな感覚はちょっとあります。
“選挙対策”と冷静に見る有権者。
「サン!シャイン」には視聴者の方からもたくさんの意見が寄せられました。
【賛成】
「今は、お米に卵に電気代に…頭を抱えている毎日。2万円大きいです」(60代)
「何もしてくれないなら、現金給付でもらいたいです。少なかろうが助かります」(50代)
「物価高騰の今だからこそ現金給付が一番いい。減税もまた税制が困る」(40代)
【反対】
「今は助かりますが、未来を考えると不安です。根本的な改革が必要では?」(30代)
「お金配るなら社会保険料を下げてほしい」(60代)
「2万円なんて焼き石に水。国民はそんなこと望んでいない。せめて食品に対して消費税減税や非課税にするくらいした方がよい」(50代)
「受け取るための事務作業、職員の賃金など、そこを明らかにしてほしい」(60代)
中室牧子氏:
改めて思うのは、給付金を配るという話が選挙の前に突然出てきたことによって「これは選挙目当てのバラマキなのではないか」と感じておられる方が非常に多いんじゃないかなということです。メキシコにおける子供向けの現金給付っていうのは、実は選挙の6カ月前は新しい対象者を増やしてはならないっていうことが法律で決まっていて、要するに選挙前のバラマキを廃して、選挙と給付っていうのが結びつかないようにしているっていう策なんですね。
そう考えると、私はこの選挙の前に給付の話をするんじゃなくて、選挙の後に、より公平で中立な再分配のあり方は何かということを根本的に考えてもらいたいなというふうに思うんです。

引用元: ・【2万円の現金給付】地元支援者からバラマキだとの批判が出るため、特に自民党参院選の候補者たちから反発の声が上がっている
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