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[e-POWER]だけじゃ限界!!高速燃費の悪さが超厳しい!! 解決策はあるのか?
2024年12月27日
ハイブリッドの需要が高まっている今日この頃、日産は本格ハイブリッドといえるパワートレインを持っていない。厳密にはe-POWERがあるものの、高速道路の燃費の悪さは非常に悪く効率的ではない。そこまでして、日産がe-POWERにこだわり続ける理由は一体?
文:国沢光宏/写真:ベストカーWeb編集部
■e-POWERのみに頼るのはかなりの限界
かつてはフーガやスカイラインに搭載されていたFRハイブリッド。横展開の可能性を秘めていただけにもったいない
日産がアメリカで大きく台数を減らしてしまった原因の一つは、120km/hを超える高速域で燃費の良いハイブリッドを持っていないためである。こう書くと「e-POWERもハイブリッドでは?」と思うことだろう。
引用元: ・e-powerはもはや限界(R6年12月記事) [618719777]
■直結モード付きのe-POWERを出さなかったワケ
北米市場で在庫が余っているローグはe-POWERの設定がない。仮にe-POWER版を出したところで、燃費が悪くなってしまう
エンジンと発電機は直結しているし、発電機の横に駆動用モーターがある。クラッチで繋いでやればいいだけだ。これだとホンダの2モーターハイブリッドと同じ形態になる。でも現在までやっていない。なぜか? 日産の中にe-POWER信奉者がいるらしく、直結モードを許さないという。
もう少し詳しく書くと、日産社内にも直結モード推進派はいるけれども政治的に負けているのだ。e-POWERを支持する理由は安いからだ。例えばノートは「eペダル」という制御を行っているが、本来ならハイブリッドのブレーキは「ブレーキバイワイヤ」を取り入れなければならない。
この場合、ブレーキペダルは単なるスイッチなので、ペダルの踏込量を計測して回生量と油圧ブレーキの制御を行う。トヨタは初代プリウスからブレーキバイワイヤを採用してきた。日産はコストを掛けたくなかったから、苦し紛れで考えたのが「eペダル」である。
これはアクセルを戻すと最大量の回生を行うというもの。コストダウンのためにブレーキバイワイヤが採用できないのだ。アクセルを戻した時にフル回生をすれば、回生量を増やせるし実燃費も伸ばせそうだ。安価だし技術的には劣るがこれを「凄い!」と考える人もいるから興味深い。
高速道路を使わないし。
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