【コンビニおにぎり、インバウンド人気止まらず】アメリカでは1個（約290～450円）、パリのおにぎり専門店では1個（約818～982円）・・・外国人からすると150円の一般的なおにぎりは安すぎる

今、訪日海外観光客の間で、“日本の食を楽しむこと”が、最も熱いトピックスになっています。2025年4月の訪日外客数が390万8900人となり単月過去最高を記録。

ますます盛り上がりを見せている中、観光庁が発表した「訪日外国人の消費動向 2024 年 年次報告書」によると、訪日前に期待していたこと、日本滞在中にしたこと、次回日本を訪れた時にしたいことの首位はいずれも、「日本食を食べること」という結果になっています。

果たして彼らはどのようなジャパニーズフードを食べているのでしょうか？実は今、従来から愛されている寿司やラーメンだけではなくなり、最も注目されているのが、「コンビニめし」だといいます。

彼らの情報源はインスタグラムやYouTubeで、最近ではボリューム満点の抹茶スイーツ、玉子サンドに唐揚げを挟んで食べる“親子サンド”、チョコがけのフルーツグミなどが紹介され、大人気になっているのです。

これを機に外国人から愛されているコンビニめしを詳しく見ていくと、日本が誇るファストフード「おにぎり」の人気はますます高まり、さらには“新しい変化”まで起こっていることが分かります。

日本では今、“令和の米騒動”と言われる緊急事態が発生していますが、外国人観光客からすれば致命的な問題にはなっておらず、おにぎり人気はますます過熱しているのです。

コンビニのおにぎりコーナーを見ていくと、目に留まりやすい中段に300円前後のおにぎり商品が並んでいることに気がつきます。

例えばファミリーマートは、唐揚げやチーズが入ったバーガー風のサンドむすびや、ふたまわりほど大きいメガむすびを積極的に開発。

大谷翔平をおむすびアンバサダーに起用することで、“メジャー級おむすび”という新たなおにぎりの世界観を作り上げています。

海外から人気の具材は、梅やたらこよりもツナマヨや鮭。天むすやスパムにぎりも親近感があるそう。

実は海外におけるおにぎりの価格を見ていくと、アメリカではスーパーで1個2～3ドル（約290～450円）から。パリのおにぎり専門店では1個5～6ユーロ（約818～982円）にものぼります。

つまり日本の感覚では高く感じられる300円前後のおにぎりは、外国人からすると妥当な価格に映るのです。むしろ150円の一般的なおにぎりは安すぎるほど。

このギャップを背景にコンビニ各社は、インバウンド客のニーズに応える高価格おにぎり商品を開発。

狙いはインバウンド客だけではないにせよ、新しい世界観を作っておにぎりの価値や存在感を高めていくファミマの戦略には、強く共感させられるものがあります。

https://news.livedoor.com/article/detail/28904452/