母親が英語が堪能だったこともあり、幼少期から自然と英語を学んできた。高校卒業後の進路を考えたとき、何を大切にしていたのか。米国での経験が今にどう生きているかを振り返った。
【中略】
――結果的にアメリカ・ボストンにあるエマーソン大学に進学されましたが、どのように大学を決めたのですか?
大学を決める優先順位として、「何を学びたいか」が最上位にありました。学びたかったコミュニケーションの授業プログラムを重視した時、エマーソン大学では1年生から実践的な学びを得られる点に惹かれました。
実際、入学してすぐに興味のある勉強ができました。関心のある分野でも、勉強してみたら「ちょっと違うかな?」と思うことがあると思います。その場合、早い段階で軌道修正ができる制度は魅力的でしたね。
進学前、実際にボストンに足を運び、キャンパスツアーに参加しました。案内人は大学1年生の男子学生だったのですが、彼の目がキラッキラしていて。
実際に通っている学生が生き生きとした表情をして、楽しそうに話している様子に強く心が動かされたことも大きかったです。
【中略】
入学早々、「そのバッグ可愛いね」とアメリカ人の友達に言われた時、「いや、いや、いや!安かったのー」とこれまで通りにリアクションをして、「No, No, No!」と返したら
「私の意見を否定するの?」って言われてしまって。いや、そうじゃないから再び「No, No, No!」と弁解して(苦笑)。
その友人は、あえて指摘したと言ってくれました。国の文化は、時と場所と手段によって伝わり方が全く異なることを痛感し、「まさにこれがコミュニケーションだ」と思った出来事でした。
それそれ以降は、褒められたら素直に“Thank you”と言うようになりましたね。日本でも、「ありがとうございます。私も気に入っているんですよ!」と返すようになりました。
――改めてアメリカでの3年間は、ご自身の価値観にどう影響を与えていると思いますか?
「発想の転換の大切さ」を身をもって経験したことですね。大学では寮生活を送り、ルームメイトはブラジルから来た明るい女性だったのですが、私たちの部屋は常にドアがストッパーで止められ、開放されていました。
しかもエレベーターの扉の前だったので、とにかく人の出入りが激しくて(苦笑)。
部屋に戻った時の決まり文句が、「ただいま。初めまして、ルームメイトの麻里です」でした。私はひとりっ子で、これまで静かな空間で過ごす機会が多かったのに、自室で心安らぐことができなくて最初は戸惑いました
でも
「考え方を変えればいいんだ!」と思うに至りました。自室は社交場。1人になりたかったら図書館やカフェに行けばいいんだ、って。
そう切り替えたら一気に楽になりました。ストレスを感じた時、「嫌だ」と思いながら何もしないでいると、どんどんネガティブになります。
でも、考え方を少し変えるだけで、その状況を楽しめることを知りました。生活する上で柔軟な考え方を学んだのは、海外の大学に行ったからこそ習得できたサバイバルスキルです。
AERA 2025/05/24
https://dot.asahi.com/articles/-/257046?page=1
引用元: ・関根麻里 「私の意見を否定するの?」 海外留学中「No,No,No!」で気づいた日本特有の「文化」 [おっさん友の会★]
その時点で既に悪しき島国根性がでている
コメント