
山口 伸 2025.5.17
埼玉県川口市が、変貌を遂げようとしている。
現在は京浜東北線のみが停車しているJR川口駅は、将来的に「上野東京ライン」が停車することが決定。同駅周辺では、施設のリニューアルや新築マンションの建設が進み、価格の高騰もみられる。
街の発展にプラスの要素がある一方で、川口市と言えば「クルド人問題」をはじめとする、負のイメージが付きまとう。
そんな川口の「いま」を調査するため、現地を歩いてみた。
念願の「上野東京ライン」停車
埼玉県の南端に位置する川口市は、東京都の北区ならびに足立区に隣接し、東京のベッドタウンとして機能しているほか、近年は外国人居住者が増加している。
かつては鋳物の街として知られ、吉永小百合が主演し映画化もされた児童文学作品『キューポラのある街』の舞台にもなったこの街は、2018年には人口が60万人を突破した。
栄えているのはJR京浜東北線の川口駅と西川口駅の周辺であり、いずれの駅も市の南端部に位置している。
川口駅は、埼玉県内で大宮駅、浦和駅に次いで3番目に利用者が多く、以前からラッシュアワーの混雑が問題視されていた。上野東京ラインの停車は、市民の悲願でもあった。
また、これらの整備にかかる概算事業費は400億円前後で、大半を市が負担するものとみられる。
現状の京浜東北線でも上野駅までは20分前後、隣の赤羽駅で上野東京ラインや湘南新宿ラインに乗り換えられる。都心へのアクセスの時間短縮ではなく、路線の分散による混雑解消が主なメリットとなるだろう。
そごう跡地に「ららテラス川口」が開業
川口駅周辺を訪れてみた。
駅東口側が栄えており、1路線しか停車しない駅の割には活気がある印象を受ける。周辺には居住施設、商業施設、図書館など公共施設が入居する複合施設「キュポ・ラ」のほか、いくつかの商業ビルが建っている。
駅前の旧そごうは2021年2月の閉店後、しばらく放置されていたが、改装工事が進み、2025年5月末に「ららテラス川口」として再オープンする。
同施設には「ユニクロ」「GU」「DAISO」などの庶民的なテナントをはじめ、川口初のブランドなども入り、そごうの閉店で失われた駅前の活気を呼び戻すことになるだろう。
そもそも、川口駅周辺は、百貨店が閉店したとはいえ、地方都市のように寂れているわけではない。JRが公表している2023年度における1日平均の乗車人員では7万4000人と原宿駅より多く、八王子駅や新小岩駅と同程度だ。
https://www.jreast.co.jp/passenger/
駅周辺の商店街には店舗や飲食店がひしめき、スーパーマーケットも多い。
駅の北側には3万平米を超える敷地の「川口西公園」もある。季節ごとの花が楽しめるほか子どもが楽しめる遊具なども備わり、市民の憩いの場になっているようだ。
マンションも多く立ち並んでいるエリアだが、スペースの問題で施設数が制限され、公園なども少ない都内の駅周辺エリアと比較して、住み心地は良いかもしれない。
一方、駅の西口側は、東口より閑散としている印象で、現在改修中の「川口総合文化センター・リリア」が目につく程度だ。
西川口駅周辺は寂れた印象
西川口駅周辺にも足を運んでみた。一帯は、1990年代から2000年頃まで、200店舗以上の風俗店が集まる歓楽街だった。その規模や多様性を揶揄して「世界の西川口」と呼ばれることもあった。
今も歓楽街は残っているが、2001年に大規模な摘発がなされて以降、昔のように栄えている印象はない。
なお、現在の駅周辺は一部チャイナタウンと化している。中国人向けの店舗もいくつか見られ、中には日本語のメニューがない中華料理店もあるようだ。
街を歩いていると、川口駅周辺ではマンション開発が進む一方、西川口駅周辺は寂れている印象を受ける。
ランドマーク的な存在だった「イトーヨーカドー」が2月に閉店して以降、目新しい建築物は少なく、1990年以前に建てられたと思われるビルやマンションを多く目にする。
外国人増加も、犯罪は減少傾向
川口駅、西川口駅の周辺を歩くと、確かに多くの外国人を目にする。
川口市のデータによると、
https://www.city.kawaguchi.lg.jp/soshiki/01020/010/toukei/12/43956.html
(略)
※全文はソースで。
引用元: ・【埼玉】「クルド人の街」川口にも「億ション」の波、ららテラスや上野東京ライン停車が追い風 [少考さん★]
不法滞在外国人の巣窟になりそうやな
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