4月5日放送のNHK・ETV特集「フェイクとリアル~川口 クルド人 真相~」が偏向報道の批判などで再放送が延期された問題で、同局は1日未明、番組を再放送した。NHKは延期について「より取材を深めるため」としていたが、「ヘイトスピーチ」などと批判されて弁護士を通じ抗議のあった団体については新たな場面を入れた一方で、全体の構成や出演者は当初の放送とまったく同じだった。クルド人問題を「ヘイト」ととらえた論調も一切変わっておらず、偏向報道批判よりも一部の「クレーム対応」を優先した内容だった。
(つづく)
https://www.sankei.com/article/20250501-BYY43EHN2BGZHJBEJA3M3WXE/
引用元: ・NHKクルド特集、抗議団体の「要求」だけ受け入れ再放送 他の追加取材は確認できず [897196411]
>>1 つづき
■抗議の通りに内容追加
再放送は1日午前0時から行われた。テロップなどで「おことわり」を入れるなどの対応はなく、通常の形式と同様に再放送された。
当初の番組では、出演した女性弁護士が街宣・デモ団体を批判的に解説するシーンで、団体に取材していなかった上、この弁護士が団体を訴えているクルド人側の代理人であり利害対立関係にあることを伏せていた。
団体側は弁護士名でNHKに抗議文を内容証明で送り、新たに取材を受けた際のやり取りをSNSで公開。係争中の弁護士を一方的に登場させたことなどを問いただす場面もあった。
これを受けてNHKの再放送では、テロップとナレーションで「この団体の代表と係争中の代理人弁護士」などと明示。その上で、ナレーションで「団体の代表は自分はヘイト行為はしていない。クルド人全員を批判しているわけではない」と団体の主張を新たに数秒紹介し、女性弁護士については「20年以上人種差別の問題に関わってきた」と、新たに「20年以上」という文言を加えて強調していた。
(つづく)
>>2 つづき
■変更は2カ所だけ
また、当初の番組では、クルド人が「日本人」とも受け取られかねない発言をした際の映像について、「日本人」ではなく「病院に行け」だったとするクルド人の主張を放送。再放送では、民間会社の音声分析にかけた上で結論づけたとする映像を新たに挿入したが、再取材ではなかった。この新たな映像も街宣団体が放送で流すよう求めたものだった。
再放送まで1カ月近い期間があったのにもかかわらず、大きく変更されたのはこれら2カ所だけとみられ、他の追加取材は確認できなかった。
クルド人に批判的な投稿をしたXの個人アカウントについては「@マーク」から始まるユーザー名を本放送と同じく、そのまま再放送していた。ただ、数多く紹介されたX投稿のうち少なくとも1カ所で、まとめサイトの投稿画像が同趣旨の別のまとめサイトのものに差し替えられていた。
(つづく)
>>4 つづき
■抗議なければ対応なし
一方、複数のX投稿を取材なく使用されたというフリー記者、石井孝明氏の投稿や、同様に取材なく使われた「産経ニュース」のニュース画像は、再放送でも追加取材がないまま使われていた。番組では、産経記事があたかもヘイト投稿を助長したかのように描写されていたが、そうしたナレーションにも変更はなかった。いずれも、弁護士などを通じた正式な抗議がない場合は対応しなかったものとみられる。
一部クルド人との軋轢に悩む地元の声は当初の番組のままで、冒頭でわずかに取り上げられたのみ。この問題に取り組む地元議員らへ取材した形跡は再放送でも認められなかった。
同番組は「クルド人」という言葉を含むSNS投稿を時系列で解析し、投稿が増えた時期の中心的な投稿内容の真偽を検証したとするもの。いずれも、「ヘイト」ととられかねない極端な投稿ばかりを取り上げる一面的な描き方だったが、より取材を深めたとする再放送でも、番組の論調に変化はなかった。
(おわり)
潰せ
どこの国の放送局なんだよ
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