https://www3.nhk.or.jp/lnews/kumamoto/20250420/5000025082.html
04月20日 12時24分
公害の原点といわれる水俣病の歴史の継承に向け、原因企業のチッソが有機水銀を含む排水を流した排水口の設備が新調され、20日、記念の式典が水俣市で行われました。
このほど設備が新調されたのは、水俣病の原因企業のチッソが有機水銀を含む工場排水を流した水俣市の「百間排水口」です。
この排水口に取り付けられている木製の扉は老朽化のため撤去される予定でしたが、患者らでつくる団体の要望などを受けて新調されることが決まりました。
そしてこのほど新たな木製の扉が取り付けられ、20日、現地で行われた式典には、排水口の管理を行う県や、保存を求めてきた団体のメンバーなどおよそ50人が出席しました。
この中で熊本県の木村知事は、「この排水口は、水俣病の原点とも言える大切な場所だ。この場所を通じ教訓をつなぐことが私たちに課せられた使命で、しっかりと伝えていきたい」とあいさつしました。
式のあと、保存を求めてきた団体の副代表で、母親の胎内で水銀の被害を受けた胎児性患者の松永幸一郎さんは、「とても憎い場所ではあるけれども、過ちを繰り返さないためにもここは大切な場所だ。子どもたちが水俣病のことを学んでもらえる場所になってほしい」と話していました。
県は今後、デジタル技術を活用して有機水銀を含む工場排水が流れていたかつての様子を再現し、公開することにしています。
引用元: ・【熊本】水俣病の歴史継承へ 「排水口」新調され記念式典 [少考さん★]
コメント