石橋は4月3日、自身のYouTubeチャンネルで食道がんに罹患していることを公表。昨年秋から体調は悪く、今年2月に検査をしたところ、診断されたと説明。手術と療養のため、芸能活動を休止すると発表していた。この時点では「早期に発見された」という説明もあり、心配の声はありつつもどこか楽観的なムードでもあった。
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石橋が罹ったがんとは——本サイトはがんや難病の方々に寄り添う医療を志す「健康増進クリニック」(東京都千代田区)の院長である、水上治医師に話を聞いた。
——食道がんの手術をされた石橋さんは、昨秋から体調不良を感じていたそうで、また視聴者からも声の調子がおかしい、かすれているといった指摘がありました。
「食道のそばに声帯を支配している神経があって、これが圧迫されると声がかすれることがあります。
食道がんは、本当に症状がないんです。嚥下(えんげ)障害、飲み込みが引っかかるほどになるまでには時間がかかりますから、石橋さんの場合も、ごく初期に発見されたわけではないとは思います。食道がんは大抵症状が出てから病院に行って、そこで進行していたと気づく場合が多いです。食欲が落ちることもなく、初期症状は飲み込みにくいことくらいなんです」(水上医師、以下同)
——石橋さんは手術後、集中治療室にいたとのことですが、それは一般的なことなのでしょうか?
「食道がんの手術はかなりの大手術ですから、全員集中治療室に入ります。石橋さんが特別に重いわけではなく、食道がん手術(がん組織とリンパ節を切除し食道を再建する手術)は消化器系ではトップの大手術。7〜10時間はかかるため、急変のリスクも考慮して集中治療室に2〜3日入るんです。石橋さんについて詳細は分かりませんが、大手術だとご理解いただければいいと思います」
■「手術をできただけラッキー」
——当初は「初期の食道がんが発見された」という発表でしたが、大手術なんですね。
「初期、深くないがんは内視鏡で削れますし、数日の入院で済みますが、今回は違いますよね。食道離断術で、胃を吊り上げる手術を行ないますから、それに時間がかかるんですよね。
推察するに、咽頭に広がっているから広く切り取ったんだと思います。基本的には切除面積が広ければ広いほど手間取るし、合併症が起こりやすいですね。
そのため、基本的に食道離断術を行なう場合は集中治療室に必ず入ります。何が起こるか分からないくらいの大手術ですからね」
——咽頭がん併発について教えてください。
「つながっている場所ですから、食道上部から咽頭にかけての広いがんの可能性が高いと思います。おそらく転移というより、広がった段階で見つかって、ガバッと広く切除した可能性はありますね。手間暇かかる手術です。正式なことは分かりませんが、転移ではないと思います。
“初期の食道がんが発見された”という発表は、そういうことにして発表したんじゃないかな、と……。あくまでも自分の経験ですが、食道から咽頭に転移した人は見たことないし、最初から広がっていたとすれば初期がんではない可能性はあります。
でも、もし本当に広がって遠くの臓器に転移していたら、そもそも手術ができないから手術をできただけラッキーだと思います。
“遠隔転移”という言葉がありますが、食道がんはすぐそばの肺に転移することがあるんです。そういう場合は手術せずに最初から抗がん剤や放射線治療をする場合があるため、手術できた時点でまだ広がってなかったんでしょうね。治る見込みは十分にあると思います。
いずれにせよ、僕が食道がんになったら“避けたい”と思うくらいの大手術です。今は医療技術が進歩していて胸腔鏡とかでも手術できますが、それでもかなり切除しますからね。きっと石橋さんも医師から話とかを聞いて、根治の一番の近道と聞いて手術を受けたはずですし、悪いところは取れたはずです」
引用元: ・石橋貴明が罹った食道がんと咽頭がん、専門医「かなりの大手術」「転移ではない」 [ネギうどん★]
ヤバいということ
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