【芸能】松山千春が復活！　春の全国ツアーをスタート、昨秋のツアーは狭心症の悪化で中止に

松山千春が復活！春の全国ツアーをスタート、昨秋のツアーは狭心症の悪化で中止に

　狭心症の悪化で、冠動脈バイパス手術を受けたことから、昨秋の全国ツアーを中止していたフォークシンガーの松山千春（69）が18日、埼玉・和光市民文化センター・サンアゼリアから、春の全国ツアー「2025春『君の明日』」をスタートさせた。

　会場は開演の5分前から千春コールが響き渡った。幕が上がると千春は弾き語りで「これ以上」「愛って呼べるほどのもんじゃない」の2曲を力いっぱい熱唱すると観客のボルテージは一気に最高潮に達した。

　今ツアーは6月25日の札幌カナモトホール（札幌市民ホール）まで全14公演を予定している。

　千春はFM NACK5でパーソナリティーを務める「ON THE REDIO」を担当しており、今回復帰の最初の地に選んだのが埼玉県だった。

　「心配かけましたが無事に戻ってくることができました。6年半ぶりの和光です。ただ、和光の出身でもないのですが、会場に入る時に（ファンから）『お帰りなさい』と言われました」。千春の饒舌な第一声に会場は割れんばかりの歓声と拍手に包まれる。

　すると「こうして拍手を聞いていると、みんなが期待してくれていたんだと改めて思いましたね」と感慨深げだった。

　千春は、昨春のツアーを終え、身体のメンテナンスのため検査を受けたところ、狭心症の症状が悪化していることが分かった。2008年の大阪公演後には、心臓発作を起こし救急搬送されたこともあった。

　その際には、不安定狭心症と診断され、心臓のカテーテル手術を受けてステントを入れている。

　精密検査で、担当医からは「冠動脈バイパス手術による治療が最善」と言われたという。さらに、術後から治癒するまで3カ月ほどかかると言われたこともあり、デビュー以来、恒例化してきた秋の全国ツアーを初めて中止した。

　復帰について千春は「心臓病の薬、糖尿病の薬、その他、あらゆる薬を飲んでいます。しかし、ステージを降りて『松山千春です』とか余計なことを言うつもりはありません」と言うと、

　「そう考えたら広末涼子、あれは何だったんだろうね」と、広末の事件についても触れ「あれで薬が出てこなかったって言うんだから、よほど性格が悪いってことになっちゃうよな。どうしようもないね。石破（茂）総理にもいろいろ言いたいことがあるが、それは追々…」と、トークも絶好調だった。

　コンサートは二部構成で、前半は恋愛の曲が中心。後半はフォークシンガーとしての松山千春を前面に出した選曲で構成。

　新曲でツアータイトルにもなっている「君の明日」のほか、「季節の中で」や「大空と大地の中で」「長い夜」など全17曲を熱唱した。