老舗「かねじ」(薮内産業)は堺市堺区材木町東にあり、最寄り駅は阪堺電車の妙国寺前駅。社長は今年3月に80歳を迎えた薮内寛之さんだ。バナナのことを話す寛之さんはかわいい孫をいとおしむかのように優しい顔になる。
「地下室に入れたときのバナナはまだ眠った赤ちゃんですわ。室温を徐々に上げてやると目覚めてお乳を欲しがるんです。ホンマのお乳をやるわけやおまへんで。植物ホルモンの一種、エチレンガスを室の中に入れてやるんです。そうすると熟成が始まり、40時間ほどで大人になりよるんです」
もちろん、その間には空気を入れ替え、温度調整も欠かせない。そして少し緑色が残った状態で出荷。店頭に並ぶまでにバナナ自身が熟成し、黄色に色づく時間を想定しているのだ。
(略)
昔から続く地下室にこだわった薮内さんちのバナナは人の「心」が育んだバナナなのだ。
日本のバナナは80%近くがフィリピン産。薮内産業は南米エクアドル産。大ぶりでもっちりとした甘さが特徴。その房の中から傷のない250グラム以上、長さ25センチの特上バナナを厳選。1本ずつ包装して今年から売り出されたのが「最高級 百年バナナ」(1本700円、税別)だ。
寛之さんは「そんな高いの売れるんかいな…と思ってました。けど、みなさん喜んで買うてくれてはる。ありがたいことですわ」。まな娘をお嫁に出した父親のような顔になっていた。
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https://www.sankei.com/article/20250414-4QDYHQVAPVPYXB2WKBAIQGU6XI/
引用元: ・【一度食べてみて】1本700円の極上バナナ 購入量日本一の堺で手塩にかけて熟成
マンゴーとかは高い安いで天地の差があるもん
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