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4/3(木) 6:02配信
【紋別】老朽化に伴い4月で引退する流氷観光船「ガリンコ号Ⅱ」の今後が決まらない。所有するオホーツク・ガリンコタワー社は、船体の解体処分か陸上展示を検討するが、解体で4千万円、展示ならその2倍に達する費用がネックだ。紋別港での係留は事故の危険性や劣化が進む恐れから長く続けるわけにはいかず、判断が急がれる。
ガリンコ号Ⅱは1997年に就航。28年間の運航で電気系統の劣化など老朽化が進んだ。運航には5年に1度の定期検査が必要で、前回の2020年では点検、修繕費で4860万円かかった。今年5月の検査はさらに費用がかさむとみられ、23年に引退が決まった。
ガリンコタワー社は23年6月、株主総会で引退後の船体について、約4千万円の解体と、約8千万円の陸上展示の2案を示し、同年度内に判断する方針だった。その後、費用の工面にめどが立たず、先送りが続き、現在に至る。
解体はコスト面でより現実的だが、赤字で財政難が続くガリンコタワー社は4千万円の支出も厳しい。さらに鉄くずの売却額を加味した予算を算出したため、鉄価格が下落した現在では費用が上乗せとなる見通しだ。
もう一方の陸上展示は、より高額ではあるが観光効果を狙った案。海洋交流館近くの芝生に展示し、既に観光スポットとなっている初代ガリンコ号の隣が有力候補だ。ただ展示には数年に1度、300万円ほどかけて塗装や穴の補修を行っている。ガリンコ号Ⅱは初代と比べ全長で1.4倍、幅で1.9倍近く大きく、維持管理費はさらにかかるとみられる。
ガリンコ号Ⅱはこれまで延べ92万人ほどを乗せてきた紋別観光の顔だ。ガリンコタワー社の社長を務める宮川良一市長は「『ガリンコ号』という名を世に広めた船。スクラップは寂しい」と語る。紋別観光委員会の林孝浩委員長も「これだけ紋別に貢献した船が跡形も無くなったとしたら残念だ」と話す。
船体は、所有するガリンコタワー社が資金を用意し、今後を決定するのが原則。一方で、会社に陸上展示を望む声が寄せられているのも事実だ。そこで、ガリンコタワー社はクラウドファンディング(CF)やふるさと納税の寄付での資金調達も視野に入れる。
同社は市の第三セクターで、ガリンコ号運航の指定管理を担う。もしふるさと納税の寄付金を活用する場合は市議会や市民の理解が必要だ。CFは目標額を達成できない可能性もある。
船体は引退後、紋別港に係留することが決まっている。しかし、長期間動かさないと船底にフジツボが付着するなど老朽化が加速する。定期検査を受けなければ、津波予報の発令時には、船体が港にぶつかるのを防ぐために沖に出すことができないなどの危険性もあり、早めの最終判断が必要だ。宮川市長は取材に、市民の希望を聞く可能性もあるとし「5月までには方向性を示したい」と答えた。
引用元: ・【紋別】引退の流氷観光船「ガリンコ号Ⅱ」 展示なら8000万円、解体は4000万円 費用捻出が課題 [七波羅探題★]
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