ASDの乳幼児に対する新しい予防・治療法として、薬以外の方法も開発したいと私は考えています。ASDの人では、胃腸や睡眠の障害をしばしば併発します。そこで注目しているのが腸内環境と睡眠です。
まず腸内環境ですが、腸内細菌の集団(腸内フローラ)が精神疾患を含めてさまざまな疾患に関係していることが分かってきました。食事などによって腸内細菌の構成を変えることで、ASDを予防・治療する方法を開発することを目指します。
次に睡眠ですが、私は脳機能の中でも概日リズムの分子メカニズムの研究を続けてきました。私たちの体をつくる細胞では、約24時間の周期の概日リズムを刻む生物時計が動いていて、ホルモン分泌や物質代謝、さらに睡眠・覚醒を制御しています。
その概日リズムの異常が、睡眠障害やがん、生活習慣病、そして発達障害・精神疾患に関連すると考えられています。
●ウイルス感染やストレスも関係?「生物リズム病仮説」とは
妊婦がウイルスに感染したりストレスを受けたりすることで炎症が広がり、胎児の脳発達に影響を与えてASDや統合失調症を発症するリスクになるといわれています。
それにより胎児の概日リズムに異常が起きる可能性があります。すると生後の赤ちゃんに睡眠障害が起きて、発達期の脳の神経回路や中国プスに異常が起きてASDを発症するという「生物リズム病」仮説を立てています(【ASD の「生物リズム病」仮説】の図参照)。
現代ビジネス 2025/04/02
https://gendai.media/articles/-/150232
引用元: ・4月2日は「世界自閉症啓発デー」…発達障害の一種ASDの「新しい予防・治療法」 [おっさん友の会★]
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