この「リアンクール岩礁」という名称は、「竹島」とも「独島」とも呼ばず、中立的な表現ともされるが、韓国では、日本が韓国の領土権を希薄化する目的で広めたものとされているからだ。
島根県の「Web竹島問題研究所」によると、「竹島を『リアンクール岩礁』と呼ぶのは1849年、フランスの捕鯨船リアンクール号の発見に由来」するからだという。
韓国側もこの認識を共有しているが、大韓民国独島協会の朝鮮人・イルジェ会長は「これは独島を島としてではなく、人が住んでいない無主地(所有者のいない土地)と見なしたもの」とし、「このような背景のもと、日本は1905年に無主地だった独島を島根県に編入したと主張している」と強調したことがある。
朝鮮人会長は「それ以前の1900年10月25日、高宗(コジョン)皇帝が独島を鬱陵島に編入していたため、日本の無主地先占論はこじつけに過ぎない」とも付け加えていた。
「独島という名前の存在感が減ってしまう」
このように議論の余地のある「リアンクール岩礁」という表記が東南アジアの航空会社で使われていることについて、今回批判の声を上げたのは誠信(ソンシン)女子大学のソ・ギョンドク教授だ。
ソ教授は3月18日、自身のフェイスブックを通じて「ネットユーザーからの多数の報告により、タイ航空やシンガポール航空などで歪曲された独島の表記が確認された」と伝えた。
続けて「『リアンクール岩礁』という表記は、日本が韓国の独島領有権を希薄化させる意図で国際社会に広めた用語である」と、その危険性について触れた。
また、「東南アジアの航空会社による独島の誤表記も問題だが、何より深刻なのは、グーグルマップでの『リアンクール岩礁』の表記」と指摘し、「韓国では『独島』、日本では『竹島』と表記されているが、韓国と日本以外の国では『リアンクール岩礁』と記されている」と取り上げた。
そして「グーグルマップは多くの国で参考にされているため、まずは独島と表記されるように対応を取る必要がある」と述べ、「いずれにせよ東南アジアの航空会社に対し、正しい独島の表記を求めるため、近いうちに抗議メールを送るなど、最善を尽くしたいと思う」と締めくくった。
ソ教授の指摘を受け、韓国のオンライン上では「国格が落ちたから東南アジアにも韓国が軽く見られている」「たしかにリアンクール岩礁という名称が広まるほど、独島という名前の存在感が減ってしまう」「何度も言う。独島は我々の領土だ」といった反応が寄せられた。
竹島と表記しても独島と表記しても問題になるため、第三者が「リアンクール岩礁」と呼ぶのは単に中立的な立場を取るためにも思えるが、この問題が解決される日は来るのだろうか。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
2025年03月18日
https://searchkoreanews.jp/opinion_topic/id=34743
引用元: ・竹島でも独島でもなく“リアンクール岩礁”と表記する航空会社やグーグルマップ…韓国で不満の声「日本の意図で国際社会に広めた」[3/18] [ばーど★]
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