長崎県は11日、飲酒運転をして自損事故を起こした上、飲酒の事実を隠ぺいするため警察に虚偽の説明をした職員2人を懲戒免職処分にしたと発表しました。
懲戒免職処分を受けたのは長崎県五島振興局上五島支所・企画保健課の26歳男性主事と、上五島福祉事務所・福祉課の22歳男性主事です。
長崎県によると、2024年12月22日(日)午前0時50分頃新上五島町内で、26歳の男性主事が飲酒運転をして自損事故を起こしました。
この車には、当日一緒に酒を飲んでいた22歳の男性主事も同乗していました。
事故発生後、すぐに警察へ通報すべきところ、2人は飲酒運転を隠ぺいするため、
別の五島振興局の職員を事故現場に呼び出し、運転していた26歳の主事の指示で22歳の同乗者を自宅まで送り届けさせました。
事故から約2時間後の午前3時前、運転していた26歳の主事が警察に事故を通報。主事は警察に対し、「飲酒なし・同乗者なし」と虚偽の説明をしました。
ところが主事から基準値以上のアルコールが検出されたことから、飲酒運転したこと、さらに同乗者がいたことを認めたということです。
同乗していた22歳の主事と、送迎した職員も、飲酒運転の事実を隠すため、当初は警察の事情聴取に対し、事故発生時刻を偽る説明をしていたということです。
県は飲酒運転をした職員と同乗していた職員を11日付で懲戒免職処分に、呼び出された職員を懲戒戒告処分とし、それぞれの管理監督者6人を文書訓告や厳重注意の処分としました。
県は「公務員としてあるまじき行為。重大事故につながる極めて悪質な飲酒運転事案。県民にお詫びする」などとしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5cab709e5a9ddfcbcc5fd2532fab68b12f07d215
引用元: ・公務員3人が飲酒運転隠ぺい 26歳男性主事が自損事故→同乗の職員を帰宅させ「飲酒なし」と警察に [178716317]
■どれくらい飲んでいたか?
処分された3人は、当日3人で一緒に飲酒していました。県によりますと、自宅で飲食したあと徒歩で店に移動、
午後9時半~11時まで飲酒、さらに近隣の別の店に移動して0時過ぎまで飲酒し、1人は店に残り、2人が帰宅するため車に乗ったということです。
運転した職員…ウイスキーロック1杯、ハイボール4~5杯
同乗した職員…ウーロンハイ1杯、ハイボール4杯
呼び出された職員…飲酒なし
■処分を受けた3人は
運転していた26歳主事:
「第一に、飲酒しているにもかかわらず運転したこと、その後すぐに警察に通報せず、同乗の事実を隠そうとしたこと、
最初の警察の取り調べに対し、虚偽の発言を行ったことなど、不誠実な対応を行い結果的に多くの人に多大な迷惑をかけた」
同乗していた22歳主事:
「飲酒していたことを知っていたにも関わらず、車を運転することを止められなかった。
自分が同乗したことが問題だった。冷静に判断し、ダメなものはダメだと注意すべきだった。
どういう状況であれすぐに警察に通報すべきだった。自分が同乗していたことを隠すため自宅に帰ったことも問題であり、警察が来るため自分も現場に滞在すべきだった。
気持ちも考えず関係ない職員を巻き込んでしまったことも問題だった」
呼び出された職員:
「警察に通報せず、現場を離れたこと、同乗者である職員を送り届けたことについて、迷惑をかけて申し訳ない」
https://news.yahoo.co.jp/articles/c85892ecc1d5396e5a2b2a91a1d5506ea3cb800c
県によりますと2人は、2024年12月に別の職員1人と、3人で新上五島町内の自宅や飲食店でウイスキーやハイボールなどを飲みました。
その後、2人でコンビニに行くため、26歳の主事が軽乗用車を運転していたところ、カーブを曲がり切れずに縁石と衝突する自損事故を起こしました。
26歳の主事は飲酒していたことや、22歳の主事が乗っていた事を隠すため、
すぐに警察に通報しなかったほか、その後の警察の取り調べににも、嘘の発言をしていたということです。
さらに「偽装工作」とも呼べる計画も立てていました。
県総務部人事課 徳永真一 課長 「A(26歳男性主事)は、『(飲食の場にいた後輩)Cはお酒を飲んでいないので、彼が運転したことにすると、単なる自損事故で済むかも』と頭によぎり、
それをB(22歳男性主事)に伝えて、BがCを電話で呼び出した」
「Cは『それはできない』と断った」
飲酒運転による県職員の処分は2019年にもありましたが、同乗者が懲戒免職となるのは初めてです。
県は2人の上司と、飲食の場にいた職員あわせて6人にも戒告や文書訓告などの処分をしています。
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