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映画『ケナは韓国が嫌いで』の主人公ケナ
韓国映画『ケナは韓国が嫌いで』が、3月7日から日本で公開されます。
原作は2015年に出版され、ベストセラーとなったチャン・ガンミョンの小説『韓国が嫌いで』。日本では2020年に翻訳・出版されて
います。
2015年当時、SNSを中心に「ヘル朝鮮」という言葉が若者の間で流行しました。いくら働いても生きづらく、将来のビジョンを
見通せない韓国の若者の閉塞感を表した言葉です。本作はまさに「ヘル朝鮮」という流行語が示す韓国の閉塞感をよく表現した映画です。
・向かう先はニュージーランド
韓国でも話題となった本作の見どころを紹介してみます。
主人公は28歳の会社員女性、ケナ(コ・アソン)。ケナが韓国からニュージーランドに向かう場面から物語は始まります。
ケナがニュージーランドに行く理由は「韓国が嫌いで」。詳しく言えば、韓国では生きていけないから。
「生まれた国でも嫌いになることはある」と、ケナは言います。
ー中略ー
せっかくなら、死に物狂いで韓国から逃げてみよう──。そう決意したケナはニュージーランド行きを決断しました。
ケナはニュージーランドで大学院に通って会計士の資格を取得し、さらに永住権、市民権の取得を目指します。
・韓国人男性たちのリアル
この映画は女性の主人公を設定していますが、実は男性たちがキーパーソンになっています。彼らは韓国社会の厳しい現実を
象徴しています。
一人は、ケナの彼氏であるジミョン(キム・ウギョム)。ジミョンは記者になることを目指し、就職活動をしているという設定です。
ジミョンは礼儀正しく、偉そうなところがなく、定めた目標に向かって頑張っている。責任感があり、ケナにとっても優しい彼氏でした。
でも、ジミョンはケナのニュージーランド行きに強く反対しました。
「韓国も悪くない国だよ。一人当たりのGDPは世界の20位以内だ」とケナに説教しますが、ケナは聞く耳を持ちません。
ー中略ー
過酷な就活競争、激務…さらに映画の中では自殺も描かれます。韓国では近年、年間に1万3000人が自殺しています。
10万人あたり24.8人(2023年)が自殺しており、これはOECD(経済協力開発機構)平均の2倍で、2位のリトアニア(17.1人)を
大きく引き離して1位の数字です。男性の自殺率は女性の2倍であるという統計もあります。
『ケナは韓国が嫌いで』は、「ヘル朝鮮」に生きる韓国人男性たちのリアルをよく映しているのです。
・「この映画はロードムービー」
ー中略ー
日本の観客にとっても、本作は「刺さる」映画だと思います。韓国ほどではないかもしれませんが、日本でも厳しい競争、激務に
苦しむ会社員は大勢いますし、通勤に疲れるケナの様子に共感する人も多いでしょう。
本作はニュージーランドに移住する設定になっていますが、実は日本に働きに来る人はけっこういます。
毎年、約5000人の韓国人が海外で就職をしていますが、国別就職先では1位が米国で、2位が日本となっています(2022年の統計)。
韓国から逃れて日本を目指す韓国人は多いのです。
本作はまさに、「韓国人はなぜ移民労働者として海外に行くのか」を丹念に描いた作品です。
韓国政界は「非常戒厳事態」で混乱していますが、本作を通して、政治的混乱の背景にある韓国社会の実態を知ってもらえたらと
思います。
韓光勲
全文はソースから
2025.2.24(月)
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/86763
引用元: ・【JBpress】 なぜ「韓国では生きていけない」のか? 映画『ケナは韓国が嫌いで』が描いた「あの朝鮮」のリアル [2/24] [仮面ウニダー★]
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日本に来なけりゃどうでもいい
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