これまではIPO業務を引き受ける欧米の法人顧客は、取締役会で少なくとも2人が多様性のある人材で、そのうち1人は女性でなくてはならないという方針をゴールドマンは掲げてきた。この方針が最初に打ち出された2020年当初は、少なくとも1人が多様性のある人材であることが基準とされていた。
「取締役会の多様性要件に関する法務的動向に鑑み、当社は取締役会の多様性に関する正式な方針を廃止した」とゴールドマンの広報担当社トニー・フラット氏は述べた。
こうした要件が打ち出された当時は、多くの米企業が多様性擁護の波に飲み込まれていた。例えば資産運用大手のブラックロックは、女性取締役がいない企業の取締役選出では反対票を投じた。
ゴールドマンはIPOビジネスにおける影響力を利用して、時代遅れと考える企業に変化を強制し、この推進のために顧客からの苦情さえも退けてきた。
しかし同社はすでに、多様性基準を満たしていないと考えられる企業にIPOで助言を与えている。最近ではセメント会社のタイタン・アメリカとエネルギー輸出業者のベンチュラ・グローバルの株式上場を助けた。
DEI(多様性、公平性、包摂性)を米企業経済から締め出そうとする保守派の活動は、米株式取引所のナスダックにも及んだ。米連邦高裁は昨年12月、ナスダックが設けていた上場企業の多様性規定を無効化した。訴訟を提起したのはエドワード・ブラム氏率いるグループ。同氏は大学入試でのアファーマティブアクション(積極的格差是正措置)を廃止に追い込んだアクティビストとして知られる。
Bloomberg
Sridhar Natarajan、Todd Gillespie
2025年2月12日 7:18 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-02-11/SRJF3NDWX2PS00
引用元: ・ゴールドマン、IPO顧客のDEI要件を撤廃-取締役に多様性求めず [おっさん友の会★]
こんなバカなことしてたのか
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