● 中国ナンバーワンの国際都市・上海の変貌
人口2500万人を擁する国際都市・上海は、長年にわたり中国の経済発展を体現する優等生的な存在として、中国において東京に匹敵する唯一の都市と称されてきた。何かと東京と比較されてきた上海だが、久しぶりの訪問で目にした街の姿は、予想をはるかに超える衝撃的なものだった。
まず目についたのは、街全体から活気が失われていることだ。コロナ前から上海と日本を頻繁に往来していた日本人の友人たちも「街の人出が明らかに減少した」と口を揃える。確かに、いくつかの観光スポットは国内からの観光客で賑わう場所もあるものの、上海中心部の多くの通りには人影が少なく、ひっそりとした寂しい光景が広がっている。かつての活気は見る影もない。
● 再開発の影で広がる空洞化
この変化の背景には、政府主導の都市再開発が加速しているという事情がある。古い住宅の立ち退きが進み、住民は次々と郊外へ移住を余儀なくされている。活気があふれ、生活感に満ちていたエリアは、今や静まりかえっている。家々の扉がセメントで固められ、コンクリートの壁となっているのだ。その寂しさを和らげるためか、壁面には花や動物の絵が描かれたり、カラフルなポスターが貼られたりしている。夜は薄暗い街灯の下で、寒々しい雰囲気が漂う。このような路地の光景は、市内の立地のいいエリアで数多く見られ、その範囲は広い。
● 不動産市場低迷の深刻な影響
なぜここまでの立ち退きが行われているのか。地元住民によると、政府は古い住宅を更地にして新しい建物を建設し、土地の価値を高める計画だった。同時に、雑居地区の住民の居住環境を改善する目的もあった。しかし、不動産市場の低迷により再建計画が停滞し、何年も放置されたままの地区が多く存在している。
繁華街での変化も顕著だ。南京西路や淮海中路といった、東京でいう銀座や表参道に相当する繁華街エリアでも、たくさんの店舗が閉店した。空き店舗が目立ち、ガラス扉には鎖が掛けられている。2024年の一年間で、日本の伊勢丹や高島屋が撤退したほか、「太平洋百貨」や「梅龍鎮広場」など、かつて上海市民に高い人気を博した地元の老舗百貨店も相次いで閉店した。実店舗の減少に伴い、あたりを歩く人々も激減し、かつての賑わいは失われ、殺伐とした雰囲気が漂っている。
● スタバの閉店が続く
そうした中でも、筆者にとってショックであり、また上海でも大きな話題となったのが、上海の代表的な待ち合わせスポットとして24年間親しまれた「スターバックス新天地店」の閉店である。ちょうど新天地の入り口に位置し、タクシーの乗降場所としても重宝されていたこの店舗は、昨年12月31日に営業を終了した。閉店前の12月中旬からは、多くの市民が別れを惜しんで訪れる姿が見られた。
上海は世界一のカフェの数を誇る都市だが、近年、コーヒー市場では大きな変化が起きている。中国国内ブランドの瑞幸珈琲(ラッキンコーヒー)や、庫迪珈琲(コッティコーヒー)などの新興チェーンが台頭し、9.9元(約220円)という低価格戦略で激しい競争を繰り広げている。オフィスビルやショッピングモールに入っていたスターバックスは相次いで閉店し、高層オフィスビルの1階のスターバックスにビジネスマンたちが行列を作っていた光景は、もう遠い昔のことのように思える。
● 「消費降級」時代の節約志向、若者の行動も変化した
今、中国では「消費降級」(消費のグレードダウン)という言葉が流行語となっている。若年層の高失業率や不透明な経済見通しにより、人々は収入増が見込めず、極力支出を抑える傾向にある。「いつ職を失うかわからない」という不安から、節約志向が強まっているのだ。
ショッピングモールには人が少なく、飲食店フロアのみ集客力がある。その中でも、高級店は閑散として、安価な店舗にばかり客が集中する状況が続いている。「大衆点評」(中国版「食べログ」)を見ると、高級店は共同購入する3割引きクーポンを提供している。上海滞在中、仕事でもプライベートでも、人と会食するときには毎回利用していた。
続きはソースで
https://news.yahoo.co.jp/articles/33bf81c804b3d3c3b57e244228abf08b160bf0b0?page=1
引用元: ・【中国】理由を知ってギョッとした…上海でスタバ閉店、予想をはるかに超えた「衝撃的な街の姿」[1/23] [昆虫図鑑★]
成長率が高いんだよねぇ~ww
まずは日本側から併合の打診を行おう
蜜月ドイツすら逃げるって相当だぞw
不動産バブルも酷いもんだしな
コメント