https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/2d0995371f2216773da149899d06fb3bf3626063
YouTuberのHIKAKIN(ヒカキン)さんが「HikakinTV」を更新し、「指定難病になり入院して全身麻酔で手術することになりました」と明らかにしました。この指定難病の好酸球性副鼻腔炎とはどういう病気なのか、解説します。
1.好酸球性副鼻腔炎とは
鼻のまわりには副鼻腔という空間があり、ここに炎症が起こることを副鼻腔炎といいます。副鼻腔炎は短期間に起こっている急性副鼻腔炎と、3か月以上の長期に続く慢性副鼻腔炎があります。この慢性副鼻腔炎の一種が好酸球性副鼻腔炎です。
かつては、副鼻腔のうち、上顎洞と呼ばれる空間に「膿がたまる」ことが多く、「蓄膿症」といわれていました。いまでもご蓄膿症の名称のほうがなじみ深い方も多いかもしれません。
一般に、慢性副鼻腔炎は少量の抗生剤(マクロライド系といわれるもの)を長期に内服し、難治性の場合は内視鏡手術(詳細はこちら)が行われるという流れで治療が行われることが多いです。これらの治療でも治療に難渋する、難治性の慢性副鼻腔炎として知られているものの一つが好酸球性副鼻腔炎です。特徴としては鼻茸(鼻ポリープ)があること、喘息を合併している方が多いこと、嗅覚障害がある方が多いこと、痛み止めで息苦しくなるなどのアレルギー症状が出た方がなりやすいこと、副鼻腔の中でも篩骨洞といわれる部位に炎症が強いことが多いこと、などです。この鼻茸や副鼻腔の粘膜に好酸球という細胞が多いという特徴があり、そこから好酸球性副鼻腔炎という名称になりました。
喘息の方に好酸球性副鼻腔炎が多いという特徴がある一方で、好酸球性副鼻腔炎の方が喘息を発症することも珍しくありません。また、中耳にも好酸球に関連する炎症を起こすことがあり、好酸球性中耳炎と呼ばれています。好酸球性中耳炎はどんどん進行すると、聾になってしまうことまでありうる病気です。
2. どのように診断されるのでしょうか
鼻茸(鼻ポリープ)がある場合や、喘息のある方で副鼻腔炎のある場合、嗅覚障害がある場合、通常の投薬が効きにくい場合などに疑われます。耳鼻咽喉科でCTという画像検査が行われたり、血液検査で好酸球を測定されたりします。最終的には鼻茸や副鼻腔粘膜に好酸球が多く存在することを確認して確定診断されます。厚生労働省の指定難病となっています。
引用元: ・HIKAKINが手術を受けた好酸球性副鼻腔炎とは? [582792952]
3.治療はどのようなものがあるのでしょうか
まずは飲み薬(マクロライド系といわれる抗生剤など)で様子を見られることが多いです。他にも、海外のデータなどからは鼻噴霧ステロイドは効果があることが知られていますが、鼻噴霧ステロイドの日本での保険適応はアレルギー性鼻炎のみです。また、ステロイドが含まれる飲み薬も効果がありますが、副作用の観点から漫然と長期に投与されることは望ましくありません。
手術以外の治療で効果が乏しい場合は、鼻の穴から内視鏡手術(詳細はこちら)が行われます。昔の「蓄膿」といわれていた時代の手術は口の中を切って行われ、手術後は頬が腫れることも多かったですが、現代の副鼻腔炎の内視鏡手術では、口の中や顔を切ることは原則としては不要です。副鼻腔のまわりには眼窩という眼球に連なる筋肉や神経のある空間や、頭蓋底という髄液が流れている部分などがあります。これらを傷つけないように注意しながら徹底的に手術することが好酸球性副鼻腔炎の手術では大切だとされています。(不十分な手術は再発のリスクを上げることが知られています。)
手術によってコントロールできるケースも多くなってきましたが、それでも再発するケースがあります。したがって比較的長期に経過観察が必要になります。再発した場合、かつてはその治療にかなり難渋していました。しかし、近年では生物学的製剤といわれる、炎症を抑える薬(同じく炎症を抑えるステロイドと比べて長期に使用しても副作用が非常に少ないもの)が保険収載され、使用されるケースも増えてきています。
4.最後に
好酸球性副鼻腔炎については治療開始が早いほうが、治療効果が高いと考えられています。
たとえば、においがわからない患者さんは味がわかりにくくなるばかりではなく、「腐ったものを食べてしまった」「家族の中で自分だけガスのにおいがわからなかった」など、身の危険を感じることもあります。
においがわかりにくい、鼻づまりがひどい、などのケースでは放置せず、一度耳鼻咽喉科医に相談していただくことをお勧めします。
治療費普通なら払えないよ
顔半分無くなってた
頭が朦朧として目ヤニが酷くて蓄膿の影響で目ヤニ出てるんだなと思ったら膿だった
俺が昔なった時は頭痛が酷くて即耳鼻科行ったわ
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