【ハンギョレ新聞】「尹錫悦逮捕の英雄は警護処職員」…不当な指示を拒否した勇気に拍手

　ソウル中央地裁で判事として勤めたソウル市立大学法学専門大学院のチャ・ソンアン教授はこの日、フェイスブックに文を載せ「警護処職員こそ英雄」とし「国会前で消極的不服従を繰り広げた軍人たちのように、文武を兼備した最高の公務員である警護処職員が大韓民国の法治主義を救った。憲法を救った」と述べた。

　一部の強硬な首脳部を除く警護処職員らは、3日の1回目の逮捕状執行当時に「人間の盾」となって積極的阻止に出たのとは異なり、今回の2回目の逮捕状執行の過程では高位公職者犯罪捜査処（公捜処）と警察の官邸内進入を阻止しなかったと伝えられた。職員らはスクラムを組まず、官邸内部の道を塞いでいた車の壁を移動させる姿も捉えられた。警察は「令状の執行過程で現行犯逮捕された人はいない」と明らかにした。このかん、警護処職員が逮捕状執行を阻めという不法な指示に動員されてはならないとし「指示不履行」を督励してきたチャ教授の願いが通じたかたちとなった。

　チャ教授は「令状執行を阻止せよという不当な指示を拒否したその勇気に拍手を贈る」とし、「感謝し、またこのようなしっかりとした民主主義をこの地に植え付けた数多くの忘れられた犠牲者たちに感謝申し上げる。死者が憲法を救った」とも書いた。

　早朝から尹大統領の逮捕過程を気をもみながら見守ったネットユーザーたちも、SNSを通じて応援を送った。あるネットユーザーはX（旧ツイッター）に「警護官の正しい選択が全国民を生かす礎石になった」として感謝の意を表した。また別のネットユーザーは、「警護処の職員が大きな働きをした。武力衝突も避けられ、あなたたち自身が（デモで使われている）ペンライトだった」と書いた。「戒厳（の失敗）も、尹錫悦逮捕も、すべて第一線の兵士と警護処職員の指示拒否に近い消極的態度のおかげ」との評価もあった。「警護官の勇気に敬意を表する」、「警護官の賢明な判断と行動を歓迎する」という反応も相次いだ。

シム・ウサム記者

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