上半身の筋力が強い女性は、男性同様、同年代の男性に比べて生涯の性的パートナーの数が多い傾向がある。
学術誌「進化と人間の行動」に掲載されたこの研究は、人間の性的二形性に関する進化論、すなわち人類の初期の歴史においては男性の上半身の力が強いことを選択することが生殖上の利点であった可能性が高いという理論を検証するために計画された。
この研究のもう一つの発見は、その身体的な違いの理由を示唆している。上半身の力が強い男性は、長期的な関係を築く可能性も高いのだ。
キャロライン・スミス、研究主任著者、ワシントン州立大学博士研究員
男性の性行動とそれが進化とどう関係しているかについては、人々がさまざまな憶測を抱いています。進化の歴史において、男性はより多くの性的パートナーを獲得するだけでなく、長期的な関係を築くことも重要だったと考えられます。」
この研究で、スミス氏と指導教授でワシントン州立大学の進化人類学者エド・ハーゲン氏は、疾病対策センターが2013年から2014年にかけて実施した
国民健康栄養調査から得た4,316人の米国成人のデータを分析した。彼らは主に、上半身の強さを概算する一般的な指標である握力を使用し、それを調査参加者の性行動に関する回答と比較した。
「平均すると、男性は女性よりも力強く、生涯のパートナーの数も女性より多いと報告しているが、男女の回帰直線は同じだ」とハーゲン氏は言う。
「男性か女性かに関係なく、力強い人の方が生涯の性的パートナーの数が多い。これは驚くべき発見であり、性淘汰仮説とは多少矛盾している」
米国の女性と男性の人口サンプルにおける体力、交配成功、免疫および栄養コスト
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S1090513824001235
引用元: ・【米ワシントン州立大学研究】握力が強い女性は、男性同様、生涯の性的パートナーの数が多い
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