東京科学大の武部貴則教授(38)が率いる研究チームが、独創的でユーモラスな研究を表彰する「イグ・ノーベル賞」の2024年生理学賞に選ばれた。
将来は赤ちゃんの命を救う可能性を秘めているという「お尻呼吸」。
日米を行き来しながら多忙な日々を送る武部教授が、一時帰国した機会に、インタビューに応じてくれた。
受賞の裏側や、ユニークな研究への思いを聞いた。(時事ドットコム取材班 長田陸)
◇笑わせ、考えさせる「哲学」
「お尻呼吸」を研究していた武部教授に「イグ・ノーベル賞に選ばれる可能性が高い。受けますか」というメールが、主催者側から届いたのは、24年3月のこと。呼吸不全になったブタやマウスの腸に酸素を送り込むと、酸欠状態が改善することを実験で証明し、21年に論文として発表していた。
突然の連絡だったが、「周囲の研究者からは『イグ・ノーベル賞を取りそうな研究だよね』と言われていたので、冷静に受け止めました」と笑う。
イグ・ノーベル賞は、ノーベル賞のパロディとして、1991年に創設。米国の科学ユーモア誌「ありそうにない研究年報」が主催している。
生理学や物理学の分野で「人々を笑わせ、考えさせる研究」が対象となる。
過去には「バナナの皮を踏むとなぜ滑りやすいか」を解明した研究も受賞しており、受賞後に本家のノーベル賞に選ばれたケースもある。
ただ、武部教授には、受賞に迷いもあった。
毎年、日本人が選ばれることが多く、「日本では肯定的に受け止められている賞ですが、海外では『おふざけ過ぎてサイエンスではない。不名誉だ』と思う研究者もいるんです」。
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https://news.yahoo.co.jp/articles/3a364466008fd63186b1a15fe72410915e8376d2
引用元: ・【米国】海外では不名誉?38歳教授が見た「イグ・ノーベル賞」◆赤子救う「お尻呼吸」、MITで喝采
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