しかし、ペットも一緒に住むことができる高齢者住宅や、高齢者でも保護犬のもらい手になることができる新しい取り組みもあり、選択肢が広がりつつある。
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■ペットを死ぬまで飼うことは動物愛護法でも“努力義務”に…諦める高齢者たち
少しでも長く愛するペットと一緒の生活を続けたいと思う人は少なくないが、ペットOKの施設はまだ少なく、まとまった費用も必要になる。
名古屋で高齢の愛犬家に話を聞くと、ペットを飼い続けることに不安の声も聞かれた。
▽72歳女性
「(愛犬は)6歳です。自分も健康で元気でこの子のために、最期まで一緒に寄り添って自分が看取ってあげたい」
▽78歳男性:
「やっぱり犬は好きですから、昔から犬はずっと飼っています。年齢が年齢ですのでもうちょっとこれ以上飼うのはやめようかなと思います」
▽63歳男性:
「この犬が亡くなったら、そのあとは人間の寿命がそんなにないもんですからね、ペットは飼えなくなるかと思いますけど」
ペットの犬や猫の平均寿命はおよそ15年といわれている。
動物愛護法でもペットが死ぬまで世話をすることが飼い主の努力義務とされていて、新たなペットを迎えること諦めるシニアも多く、実際に高齢のためペットを手放さざるを得ないケースもある。
■飼いたい人も飼えない…ペットの里親探しに「年齢の壁」
名古屋市守山区にある犬の保護団体「DOG DUCA」(ドッグデュッカ)に、5歳のミックス犬のレオがやってきた。飼い主の74歳の男性にすい臓がんが見つかり入院し、行き場をなくしたという。
▽飼い主の男性の娘
「父は本当は飼いたいんですけど、いつ戻れるかわからないし、帰ったところでレオの体力に付き合ってあげられない。まだこれから10年、15年とレオの人生があるので、父のことも忘れないでほしいですけど」
この団体でもペットを保護するケースが急増している。そのうち約6~7割が高齢の飼い主が入院したり、施設への入所、飼い主の死亡や、置き去りになっていた例という。
また、保護したペットの新しい飼い主を探す活動をする団体は各地にあるが、里親探しでも「年齢」はネックとなっている。
ほとんどの自治体で高齢者への保護犬や猫の譲渡は認めておらず、多くの民間団体も万が一の時にペットを引き受ける「後見人」が必要などの条件をつけている。
▽「DOG DUCA」の高橋忍さん
「保護したいという形で譲渡会に行かれても、やっぱり65歳以上だと断られてしまうというのが大半なんですね。
保護できなければ、もう一度ペットショップで(子犬を)買ってしまうってことが起こってしまうんです。そうすると(先に飼い主が亡くなり)犬がどうしても残ってしまう」
■ペットも高齢者も幸せに…『シニアドッグサポーター制度』
もらい手が見つからない犬たちと、飼いたくても飼えない高齢者。高橋さんはどちらも幸せにしたいと、独自の取り組みを始めた。
2019年に始めた『シニアドッグサポーター制度』は、新しい飼い主が見つかりにくい10歳前後の犬を、所有権は「DOG DUCA」が持ったまま、犬の飼育経験があり、健康の問題がないシニアに預ける仕組みだ。
名古屋市天白区で1人暮らしの梅澤佐知子さん(75)は高齢のため、犬を飼うことを諦めていたという。
▽梅澤佐知子さん
「前は(飼っていたのが)ビーグルで、その前が柴犬だった。(犬が)死ぬと悲しいじゃないですか。『こんな辛い思いはもう嫌だ』とか思うけど、やっぱりまた欲しくなっちゃう。でも自分の年齢を考えたら子犬を飼うなんてできない」
犬が大好きな梅澤さんが「DOG DUCA」の制度を使って5年前に迎えたのが、当時推定8歳だったトイプードルのミコだ。
▽梅澤さん
「もう無理だと思っていたから。『DOG DUCA』が最後の砦だった。あそこしかないんですってね、『シニアサポーター制度』っていうのが」
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https://news.yahoo.co.jp/articles/b150724c470360dfb564b294827c0756d17925c1
[東海テレビ]
2025/1/11(土) 12:10
引用元: ・【ペット】年齢を理由に諦める人も…「ペットも高齢者も幸せに」 犬の保護団体が広げる選択肢 『シニアドッグサポーター制度』 [煮卵★]
寂しさの穴埋めにはペットだよね
沢山看取った方があっちで待っていてくれる犬も増えるし
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