昨年10月の衆院選で少数与党に陥ったゆえの壁である。衆院で自民党と公明党の会派は計220議席で、過半数の233に13議席足りない。このギャップが政権に困難をもたらす。(略)
その通常国会では2月末ごろ、最大の障壁がやってくる。令和7年度予算案の衆院採決だ。
予算案衆院通過の壁
衆院では野党各党が結束すれば反対多数で予算案を否決できる。1年間の政府のあらゆる施策の裏付けが予算案で、成立しなければ石破政権は絶体絶命となる。
否決はしないまでも、野党が大幅な予算組み替えを求める、あるいは賛成する交換条件として首相の退陣を要求する可能性も捨てきれない。(略)
石破おろしの壁
無事に予算を成立させても「石破おろし」というリスクがある。
首相退陣を予算成立の交換条件にする「予算花道論」は、岸田文雄政権が「政治とカネ」で揺れていた令和5年末、石破首相自身が言及した。「来年度予算案が通ったら(岸田首相が)辞めますというのはありだ」との発言が自身へのブーメランになり得る。
石破政権は今のところ低位安定している。内閣支持率より不支持率が高い状況にもかかわらず、自民内で首相を引きずりおろそうという動きはほぼない。それは党内抗争の余裕がないほどの危機的状況の裏返しでもあり、不満はたまっていないわけではない。(略)
内閣不信任案の壁
今春の退陣を回避した場合、通常国会会期末が近づく6月ごろ、野党が内閣不信任決議案の提出を検討する流れになる。野党各党が一致すれば不信任案を可決し、首相に内閣総辞職か衆院解散を迫ることができる。(略)
提出、可決される情勢になれば、首相が対抗策として衆院解散による衆参ダブル選を仕掛ける理由になる。低支持率の現状では否定的な見方が大勢だが、「政界、一寸先は闇」である。(田中一世)
産経新聞 2025/1/4 08:30
https://www.sankei.com/article/20250104-JI4PTOIOBFPPJD7T5DKIYZV3KA/?outputType=theme_election2024
引用元: ・少数与党の石破首相が今年直面する3つの「壁」 乗り越えた先に衆参ダブル選も!? [蚤の市★]
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