https://www.yomiuri.co.jp/hakone-ekiden/news/20241204-OYT1T50097/1区(大手町~鶴見 21・3キロ) 勝負どころは「六郷橋」
レースの流れを大きく左右すると言われる1区には、チーム屈指のスピードランナーがそろう。都心のビル街を抜ける平坦なコースで走りやすく、集団からどこで飛び出すかの駆け引き、戦略が重要となる。前半の7キロ過ぎ、品川駅を過ぎた新八ツ山橋の上り坂や18キロ付近、東京都と神奈川県の県境の多摩川にかかる六郷橋の下り坂はポイントになりそうだ。六郷橋は上りも下りも意外に急こう配で、渡る手前の上りか、橋を渡り終わっての下りのアップダウンがスパートのタイミングだ。ここから鶴見中継所までの約2キロのスプリント勝負も見どころとなる。経験者いわく「区間賞を取れればいいが、まずは出遅れないこと」が肝要の区間だ。
2区(鶴見~戸塚 23・1キロ) 「権太坂」を越えた先にトドメの「壁」
各校のエースが顔をそろえる「花の2区」は9区と並ぶ最長区間。序盤の流れを作る重要な区間で「ごぼう抜き」も生まれやすい。駅伝ファンにおなじみの「権太坂」は、14キロの「狩場町交差点」を過ぎた辺りから本格的な坂となり、約1・5キロで20メートルほど上る。権太坂を走り切っても、気が抜けない。本当の試練はその先にあるからだ。20キロ付近から戸塚中継所までの3キロ区間は、近年は「戸塚の壁」と呼ばれる場所で、約1キロごとにアップ、ダウン、アップをしながら高低差40メートルを上り、特にラスト800メートルの急な上りでとどめを刺される。1991年の第67回、早稲田大の1年生、櫛部静二選手(現・城西大監督)が体調不良のため、中継所まであと300メートルの場所で失速してふらふらになる、衝撃のシーンがあった場所だ。ハイペースで飛ばしていくスピード区間だけに、最後の3キロをしっかり上れた選手が真のエースの称号を手にする。
3区(戸塚~平塚 21・4キロ) 前半の緩やかな坂、足の負担がポイント
タスキを受けて、5キロ過ぎには遊行寺の下り坂から平坦な道へと続く。スピードがかなり出るので足への負担も見た目以上にあり、オーバーペースにならないことが後半の走りにつながる。茅ヶ崎市に入り、12キロ手前で市街地を抜けて海岸線に出ると富士山を正面に、相模湾を左に望む絶景だが、風が強いと一気に難易度が上がるし、晴れていれば強い日差しがランナーを苦しめる。景色を楽しむ余裕があるかどうか。下ってから平坦というコースは、かつては「つなぎ」の区間とも言われ、経験の浅い選手が起用されたものだが、最近はエース級が投入され、重要性が増した。カギとなる前半の長い下り坂でペースをコントロールしないと、後半が苦しくなる。
4区(平塚~小田原 20・9キロ) 10の橋を越える、クロカン風コース
箱根駅伝の平地区間で最も短い4区だが、10か所の橋を渡るなど小刻みなアップダウンが続く。さながらクロスカントリーを走っているかのような厳しいコースで「準エース区間」と呼ばれる。酒匂橋を渡り、残り3キロあたりから気温が下がり始め、中継所まで1キロを切ると箱根の山に続く上り坂が始まる。
5区の山登りに少しでも有利につなぐためにタイムを稼ぎたいが、疲労が蓄積しやすい複雑なアップダウンをリズム良く走り、最後のスパートにつなげられるかどうか。93回大会から距離が2・4キロ延び、5区が短縮された。最後に坂が続くことになり、往路の終盤に向けた重要な区間だ。
5区(小田原~芦ノ湖 20・8キロ) 「神」が生まれる究極の上り
幾多の「山の神」のドラマが生まれた箱根の「山登り」。小田原中継所でタスキを受けたランナーは前傾姿勢で路面を黙々と踏みしめながら、曲がりくねった坂道を国道1号線最高点の標高874メートルの最高点まで「天下の険」を一気に駆け上がる。コースのタフさに加え、山を登るにつれて気温も低くなっていくため、オーバーペースは禁物だ。コースの全体像を把握し、ペース配分するマネジメント能力が問われる。山登りで有名な区間だが、終盤の約4キロ、芦ノ湖に向けた下りに適応した走り方への切り替えも大きなポイントだ。
6区(芦ノ湖~小田原 20・8キロ) 「もう走れない」…身を削る下り坂
7区(小田原~平塚 21・3キロ) 最初の緩やかな下り、飛ばしすぎると…
8区(平塚~戸塚 21・4キロ) 難所は「遊行寺の上り坂」
9区(戸塚~鶴見 23・1キロ) スタート直後の急な下り坂、逆転も演出?
10区(鶴見~大手町 23・0キロ) 都心の目抜き通りから日本橋を渡って、ビクトリーラン
※全文と復路は出典先で
引用元: ・【坂】箱根路の2区は「権太坂」「戸塚の壁」、5区6区は身を削る戦いから8区の「遊行寺坂」へ…坂を攻略せよ [征夷大将軍★]
三つの袋で大事なものはなんだっけ?
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