この方針はひっそりと実施されており、文書化されない予定だったことも明らかになっています。
ルイジアナ州保健局でワクチンに関する広告・宣伝行為が禁止されたことで、2024年秋には毎年秋ごろに開催されていたインフルエンザの予防接種イベントが中止となり、保健局の業務のあらゆる側面に影響が出たとNPRは指摘しています。
情報提供者によると、職員はワクチン接種に関するプレスリリースを送ったり、インタビューに応じたり、イベントを開催したり、プレゼンテーションを行ったり、ソーシャルメディアの投稿を行ったりすることができなくなったそうです。
また、ルイジアナ州保健局の診療所にCOVID-19、インフルエンザ、麻疹(はしか)のワクチンが入手可能であることを示す看板を掲げることもできなくなった模様。
この報道に対して、ルイジアナ州保健局は「特に、COVID-19とインフルエンザに対するワクチン接種促進に関する州の公衆衛生上の優先事項とメッセージの両方を再評価しています」
「画一的で父権主義的な指導から離れ、あらゆるワクチンの予防接種、マスク着用、社会的距離(ソーシャルディスタンス)の確保の実践などは、個人の選択であるという姿勢への移行の現れです」という声明をNPRに発表しています。
今回の方針転換はルイジアナ州および全米で反ワクチン感情が高まり、ワクチンに関する誤情報が危険な勢いで拡散されている中で実施されました。
トランプ次期大統領は反ワクチン派として有名で、ワクチンに関する誤情報を最も多く広めた人物のひとりでもあるロバート・F・ケネディ・ジュニア氏を保健福祉省の長官に任命しています。
また、トランプ支持者が多い地域は新型コロナウイルスワクチンの接種率が低くなり、COVID-19の死亡率も高くなっていることが調査データにより明らかになりました。
ルイジアナ州保健局は2023年以来、インフルエンザに関するウェブページを更新していません。また、ソーシャルメディアの投稿でもワクチンについて言及することを明らかに控えています。
2024年12月初めにX(旧Twitter)に投稿したインフルエンザ関連のポストでは、インフルエンザの季節であることを警告しているものの、感染防止のために「手を洗うこと」 「咳やくしゃみをするときは口を覆うこと」 「目、鼻、口を触らないこと」「新鮮な外気を取り入れることで室内の空気をきれいにすること」を促すのみで、ワクチン接種については一切触れていません。
なお、ルイジアナ州保健局のワクチンに関する方針転換は職員を落胆・動揺させたそうで、「彼らは公衆衛生を解体したいのか?」と保健局の職員のひとりはNPRに語りました。
他にも、保健局の職員からは「私たちは本当に死者について話しているのです。インフルエンザや新型コロナウイルスのワクチン接種が減れば、死者が増加する可能性があります」
「これほど将来に不安を感じたことはありません」 「なぜ自分はここにいるのでしょうか。なぜこんなことを続けているのでしょうか。人々を助けられていないため、あまりにも息苦しいです」などといった声が上がっています。
ルイジアナ州、公衆衛生従事者によるCOVID、インフルエンザ、MPOXの予防接種の推進を禁止
https://www.npr.org/sections/shots-health-news/2024/12/20/nx-s1-5223440/louisiana-ban-public-health-promoting-covid-flu-mpox-vaccines-landry-rfk-jr-anti-vaccine
昨年、ルイジアナ州では5人の子供を含む652人がCOVIDで亡くなりました。ルイジアナ州は現在、ワシントンDCと並んで米国で最もインフルエンザの発生率が高い州です。
2022年だけでも、ルイジアナ州ではインフルエンザで586人が亡くなりました。
引用元: ・【反ワクチン】アメリカ・ルイジアナ州の保健局がインフルエンザ・新型コロナのワクチン接種を広告・宣伝することを禁止・・・保健局の職員は落胆・動揺 「ワクチン接種が減れば、死者が増加する」
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