聞き手 編集委員・高橋純子 (朝日新聞デジタル) 2024年12月13日 15時00分

■「どう褒めてくれるのか」の圧
政治家を批判的に論評すると、その支持者から「〇〇さんは頑張っているんだから悪口言うな、足引っ張んな」といった声がよく届きます。
先の総選挙、出演したラジオの特番で、日本保守党の河村たかし共同代表に中継をつないだところ、先方の第一声は「ハウアーユー?」。皆で無視して党の公約について質問を重ねたけれどまともに答えてくれず、結果、ネット記事には「選挙でお疲れなんだから、細かい質問をするな」みたいなコメントがたくさんついて困惑しました。
政治家は強大な権力を持つ。だから好き嫌いのはるか手前のところで、権力を握らせても大丈夫な人間かどうかをチェックするのがメディアの仕事の根本ですが、その前提が液状化してきている印象です。
批判的論評が成立しづらくなっているのは政治の世界だけではありません。たとえば音楽雑誌も以前とは様相が変わり、絶賛を前提にしたインタビューが多く載るようになっている。「どう褒めてくれるのか」というファンの期待に抗しきれないのでしょう。
※無料部分から引用。全文は引用元サイトをご覧ください。
引用元: ・【音楽】批判嫌う時代 武田砂鉄「音楽雑誌も様相が変わり、絶賛を前提にしたインタビューが多く載る」 「どう褒めてくれるのか」の圧 [湛然★]
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