2024/12/06
昨年10月、BUCK-TICKのボーカリスト、櫻井敦司がライブ中に体調不良になり、病院に搬送され、脳幹出血のため57歳で急逝した。残された4人のメンバーは直後にバンド継続を発表した。それから約1年、新体制になって初となるシングル「雷神 風神 – レゾナンス」がリリースされた。ボーカルを取ったのはギタリストの今井寿と星野英彦だ。今井寿がインタビューに応じた。
――12月4日リリースのアルバム『スブロサ SUBROSA』は、エネルギッシュで生命力あふれる楽曲「雷神 風神 – レゾナンス」やインスト3曲を含む、全17曲というボリューミーな作品になっている。なぜ、ここまでボリューム感のあるアルバムができあがったのだろうか。
今井 4人で作った新曲でライブができるくらいの曲数を作りたかったんです。当初は「2枚組みのアルバムにしたい」と言っていたんですが、「さすがにそれはちょっと……」という雰囲気になったので、1枚になりました。でも、1枚ぎちぎちに入るくらいの曲数を作ろうと思いました。
――アルバムを作っているとき、どんなことを考えていましたか。
今井 まず、「止まらないで進んでいく」ということ。そして、いつもそうではあるんですが、最新作を最高の作品にしたいということ。フロントマンは亡くなってしまったけれど、「前の作品よりかっこよくしてやろう」と思っていました。
全人類に向けて書いた
――1曲ごとに新たなBUCK-TICKに出会うような新鮮さがある。アルバムの1曲目「百万那由多ノ塵SCUM」の最初の歌詞は「俺たちは独りじゃない」だ。
今井 (櫻井への)個人的な喪失感はどこかにあったかもしれません。ただ、自分としては全人類に向けて書いた歌詞でした。
――これまでは櫻井が多くの作詞を手がけてきた。今作では歌詞がある14曲のうち、12曲の詞を今井、2曲の詞を星野が手がけている。
(中略)
――アルバムの最後の収録曲は今井の壮絶なギターソロの入る「黄昏のハウリング」。弔いの歌にも聞こえる。
今井 (弔いの気持ちは)あったと思います。この曲を最後にするのはかなり前から決めていました。今回のアルバムにはギターソロらしいギターソロが1曲もないと気づき、だったら最後に入れたら面白いのではないかと思って、レコーディングの最後の最後にこのギターソロを入れました。
ワクワクする気持ちのほうが強かった
――新たなBUCK-TICKの幕開けを告げるにふさわしいアルバムといっていいだろう。資料にも「第二章の幕開け」と書かれている。
今井 自分でもそういうことだと思っています。
(櫻井が)亡くなって2、3日、これからどうするか考えました。新しいボーカリストを入れるという発想は一切なかったので、「じゃあ今の4人でやるっていうことだな」と思いました。そのあとメンバー4人だけで集まったときも、全員が「4人でやる」という考えでした。
そうなると必然的に歌うのは僕と星野だろうと。そこから徐々に新しい楽曲の方向性を膨らませていきました。BUCK-TICKという名前ではありますが、新しいバンドになったような新しい音を作りたい。新体制になったことでもちろん不安はありましたが、ワクワクする気持ちのほうが強かったんです。
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https://dot.asahi.com/articles/-/242684?page=1
引用元: ・BUCK-TICK今井寿、「新しいボーカリストを入れるという発想は一切なかった」櫻井敦司の喪失を超えて進む理由 [muffin★]
今は知らんが(笑)
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