兵庫県知事選が終わって、いろんなことが言われています。
「マスコミはオールドメディアで、SNSはニューメディア」なんて言い方もあれば、
「マスコミは公正、SNSは規制なし」というまとめ方をしているテレビの映像がSNSで流れたりしています。
「SNSは正確性より収益重視」なんていう表現をしているマスコミもありました。
マスコミは、SNSに影響を受けた人々に対して、批判的なようです。不正確な情報、
一方的な意見、フェイクニュースに乗せられて「大衆」はだまされたという見方でしょう。
でも、僕はマスコミが考えるほど「大衆」はバカではないと思っています。◆「公正」というルールによってマスコミは慎重に
衆議院選挙の時もそうでしたが、選挙期間中、選挙のことはほとんど報じず、
大谷翔平選手の行動がトップニュースになる「ニュース番組」に対して、SNSでは批判が殺到していました。
そして、投票日当日だけ、大型の選挙特番を組むテレビに対して、
「投票した後じゃなくて、その前に報道してほしい」という声が、SNSではたくさん聞かれました。

引用元: ・オールドメディア『日本はSNSに騙されたアメリカの様になってはいけない むしろ中国を目指すべき』 [784885787]
マスコミ側の理由は分かります。
報道は「公正」でなければならないという厳密なルールがありますから、
選挙報道は慎重になります。それぞれの候補者の報道時間や報道姿勢を平等にしなければいけません。
と、口で言うのは簡単ですが、これはなかなか難しいことです。
◆「報道しない」がマスコミにとって一番いい方法?
深く報道しようと思えば、それぞれの候補者の報道時間を平等に長くしなければいけません。
でも、視聴者が興味を持つ候補者もいれば、あまり興味を持てない候補者もいるでしょう。
同じく長くしてしまうと、視聴率に影響が出ます。
写真はイメージです写真はイメージです
当たり前ですが、マスコミはビジネスですから、視聴率や読者数を考えます。
それはいいとか悪いではなく、事実です。
もし、NHKがビジネスより報道が大切だと考えたとしても、「公正」であろうとする結果、
「真偽不明の情報」や「不確かなニュースソース」は扱えません。
選挙前は、政府に批判的な報道は睨まれる傾向がありますから、なるべく減らし
↑ ↑ この時点で公正じゃねぇだろアホ ↑ ↑
(僕は何人ものテレビマンから、この10年ほどの政府の「指導」を嘆く言葉を聞いています)
、選挙が始まれば、「公正」のために、選挙の報道は慎重になります。
結果、一番いい方法は、報道しないことになります。報道しなければ、
「公正」に悩むこともないし、フェイクニュースを報道して、大問題になることもありません。
選挙期間中でも、大谷選手の活躍をじっくり報道して視聴率をかせぎ、
ほんの言い訳程度に選挙を報道しておけば、とりあえず、
ニュース番組としては成立する、そう考えるのは当然と言えば当然でしょう。
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