このデータは収入のみを対象としており、生活水準の違いなどによって大きく変化する支出については考慮されていない。年齢も考慮に入れられていないため、労働生活でのそれぞれの立ち位置によってデータがゆがむのもやむを得ないだろう。また、フランスでは公的部門に所属する公務員の方が資格を求められ給与が高い傾向にあるため、この統計は一般的に公務員より給与の低い民間企業の会社員を対象にしていることにも留意しなければならない。
首都パリの生活費は各区で異なる平均的な家賃によって左右されるものの、一人暮らしの場合、家賃を除くと平均で月に1091ユーロ(約17万4400円)を支出することになる。米国のニューヨークと比較すると、パリの平均的な生活費は約25%低く、家賃は約60%安い。パリの中心部にある1部屋のアパートの家賃は平均で1304ユーロ(約20万8500円)、中心部以外では平均で1000ユーロ(約15万9900円)程度だ。
不平等観測所が実施した別の調査では、生活するのに十分なお金があることは明らかに助けになるものの、お金があればあるほど幸せになるわけではないことが示された。自己申告による幸福度は、フランスの下位5%の最貧困層に当たる月収800ユーロ(約12万7900円)が最も低く、月収2100ユーロ(約33万5800円)までは収入に比例して上昇することが分かった。ところがそれを超えると、収入が高いほど幸福だと感じる傾向はみられなくなり、最も高収入である上位1%の層、つまり月収6500ユーロ(約103万9000円)以上を得ている人々でも、より大きな幸せを感じているとは回答しなかった。いくら大金を積んでも、幸せを買うことはできないようだ。
詳しくはこちら(抜粋)
https://news.yahoo.co.jp/articles/bcc5751d560024b5b9da316e2599dec73593bc8e
引用元: ・【海外】フランス人の生活は意外と質素? 会社員の約半数が月収33万円以下
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