引用元: ・スペイン オーバーツーリズムに反対する大規模デモ 観光客を水鉄砲で撃ち「帰れ!」 [662593167]
スペインでは今年、観光客に「帰れ!」と数千人が抗議の声を上げた。スペインの観光業は引き続き好調で、記録的な数の外国人観光客が訪れている。
大規模な抗議デモが旅行者を思いとどまらせるとは考えにくいと、旅行業界の専門家は話している。
スペインでは今年、オーバーツーリズムに反対する大規模デモが行われ、世界的な話題となった。特にバルセロナで観光客に水鉄砲を浴びせたというニュースは大きな注目を浴びた。
しかし、この国を訪れる外国人旅行者が必ずしもこのことを知っているとは限らないし、この出来事を受けて、計画を変更したという旅行者も多くはないだろう。
スペイン政府がまとめたデータによると、スペインはこの夏、バルセロナやマヨルカ島、マラガなどで大規模デモが起きたにもかかわらず、外国人観光客の数が過去最高を記録した。
政府のデータによると、7月と8月にスペインを訪れた外国人旅行者の数は1090万人と、前の年の同じ月に比べて7.3%増えた。スペイン国立統計局も、8月の宿泊予約が2023年に比べて2.6%増えたとしている。1~8月の宿泊予約も前年に比べて5.6%増えたという。
旅行業界に詳しいニュースサイト『Skift』によると、マヨルカ島の観光局が実施し、9月にその結果を発表した調査では、アメリカ人観光客の89%が抗議デモがあったことすら知らなかった。この調査 ── アメリカ人も1000人が回答している ── では、抗議デモがあったことを知っていても、回答者の70%近くがマヨルカ島を訪れる計画に影響はなかったと答えている。Business Insiderは同観光局にコメントを求めたが、回答は得られなかった。
スペインは混雑、住宅価格の高騰、生活費の高騰といったオーバーツーリズムの影響に直面している世界的な観光地の1つだ。4月にはカナリア諸島で推定2万~5万人が観光の制限を求めて声を上げるなど、抗議デモが激しさを増した。7月にはバルセロナで数千人がオーバーツーリズムに抗議した。多くの人々が街の生活費の高騰はオーバーツーリズムのせいだと考えていて、デモ参加者は観光客を水鉄砲で撃ち「帰れ!」と叫んだ。
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