2024年10月20日にリリースされたLinux 6.12-rc4カーネルで、Linuxのカーネルメンテナーからロシア人あるいはロシアと関連するアカウントを削除する提案がマージされ、
Linuxコミュニティで激しい議論が巻き起こったため、Linuxカーネルの優しい終身の独裁者を務めるリーナス・トーバルズ氏がこの件について説明しました。
「ロシア人がLinuxのカーネルメンテナーを解任されている件」についてリーナス・トーバルズが説明
https://gigazine.net/news/20241024-linus-torvalds-russian-devs/
引用元: ・【悲報】Linux、ロシアの開発者全員を追放決定で炎上→トーバルズ「黙れクソ共」と一蹴 [323057825]
事の発端は、2024年10月18日にグレッグ・クロー=ハートマン氏が「様々なコンプライアンス要件」を理由として、複数のLinuxカーネルメンテナーをMAINTAINERSファイルから削除する変更を提案したことでした。
削除されたメンテナーの多くはロシアのメールアドレスを使用していたか、ロシアとの関連が指摘される人々でした。
この突然の変更に対して、コミュニティ内で大きな議論が巻き起こりました。影響を受けたメンテナーたちは驚きを表明し、一部のメンバーは変更の取り消しを求めるパッチを提案しました。
特に問題視されたのは、「コンプライアンス要件」の具体的な内容が公開されていない点でした。
この状況に対して、2024年10月23日にトーバルズ氏は「ロシアの荒らしがたくさん現れた。変更が行われた理由は明確で、取り消されることはない」と宣言。
トーバルズ氏は、
「無実の傍観者のために参考までに言っておくと、問題となっているコンプライアンス要件はアメリカのものだけではない。ロシアの制裁についてまだ知らないなら、ニュースを読んでみるがいい。
この『ニュース』というのはロシアの国営スパムのことではない。取り消しを求めるパッチを私に送るなら、頼むから脳みそというやつを使ってくれ。
私はフィンランド人だ。
私がロシアの侵略を『支持』するとでも思ったのか?どうやら現実のニュースを知らないだけでなく、歴史の知識もないようだ」と語りました。
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