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2024/10/24 7:40
亀山 陽司 : 著述家、元外交官
目次
1.問題視されるようになったきっかけ
2.なぜそこまで問題視されているのか
3.ロシア正教が大問題と見ている理由
4.保守的価値観の権化はプーチン大統領
5.国家が外的脅威を感じると寛容性が失われる
今、「クアドロビクス」というサブカルチャーがロシアで話題を呼んでいる。あまり日本ではなじみのない用語だが、ネコやキツネなどの動物のマスクやミミ、しっぽなどをつけて、四足歩行をするという「遊び」だ。TikTokなどのSNSでも話題を呼び、流行しているようだ。
それだけ聞くと、子どものごっこ遊びや若者のコスプレに過ぎないようにも思えるが、このサブカルチャーが、ロシアの国会を巻き込んでの社会問題となりつつある。強面外交官のラヴロフ外相までがアルメニアのミルゾヤン外相との会談(10月8日)で、「おたくの国ではクアドロビクスが流行っていますか?」と質問したほどである。
問題視されるようになったきっかけ
この流行自体は今年の春ごろからロシアで徐々に始まったのだが、あっという間に広まり、すでにクアドロビクス用の変装道具の市場も生まれている。
青少年のこうした「奇異」な行動には当初から賛否両論あったらしいが、社会問題化するきっかけになったのは、ロシアの女性ポップシンガー、ミーア・ボイカが8月末に開催された自身のコンサートにおいて、公衆の面前でネコの恰好をしたクアドロバー(クアドロビクスをする人)に対して否定的な発言をしたことだ。
そのクアドロバーがティーンエージャーの少女だったことから、この行動は人格否定だとして批判を呼び、結果的にクアドロビクスをどう考えるかを問いなおすきっかけを多くの人に与えることになったのである。
【写真】国会議員がいつか「悲劇的な結果につながる」と懸念を強めている四足歩行の「クアドロバー」たち
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(略)
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