ドイツ西部にある最新鋭の消防署は、莫大なお金を投じて昨年に完成したばかりだった。
それが全焼してしまったのは、火災報知器が設置されていなかったからだ。シュタットアレンドルフの町がこの新しい建物を誇らしげに披露してから、1年も経っていなかった。
ところが、10月16日の早朝、この建物が火事になっていると緊急サービスに通報があった。車両内で発生した火が、瞬く間に建物全体に広がったのだ。
消防署の屋根から高さ10メートルの炎が燃えさかるなか、地元のボランティア消防団員を含む170人ほどの消防士が消火活動にあたった。
けが人はいなかったが、消防車10台が焼失した。
だが、死傷者なしと安堵していたのもつかの間、なんと建物に火災報知器がついていなかったという、信じがたい事実が発覚したのだ。
さらに、火災報知器の設置は法的に義務づけられていなかったことが明らかになると、地域住民のあいだには怒りと困惑が広がった。
現場に駆けつけた消防士たちは、自分たちの消防署が全焼してしまったことに感情的になったという。
地域の防火検査官であるラルス・シェーファーはドイツメディアに対してこう語る。
「消防士にとっては悪夢です。自分の消防署の火消しなどやりたい人はいませんから」
被害額は2000万~2400万ユーロ(約32億~39億円)に上る見込みだともシェーファーは述べている。
ドイツで「最新鋭の消防署」が全焼してしまったシャレにならない理由
https://courrier.jp/news/archives/379535/
引用元: ・【悲報】昨年建てたばかりの消防署で火災、全焼 火災報知器を設置していなかった事が判明 [323057825]
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