これは、7月に投開票された都知事選に立候補した人物の政見放送だ。過去最多の56人が立候補した都知事選は、「品位」という意味ではレベルが違った。服を脱いだ女性の他にも、1分間笑い続けたり、机の上に寝そべったりする候補もいた。
こうした奇抜な政見放送は、なぜ流せるのか。
まず、政見放送は衆院選や参院選、都道府県知事選挙で放送されるものだ。公職選挙法で「選挙運動」の一つと定められ、テレビとラジオで流せる。費用は公費で賄われるため、候補者や政党は無料で自らの政見を公共の電波で発信することができる。
そして公職選挙法は、候補者や政党が録音・録画したものを、放送局が「そのまま」放送しなければならないと定めている。公職選挙法は同時に、候補者や政党は「品位を損なう言動をしてはならない」と規定しているものの、放送局は基本的にそのまま流しているのが現状だ。
こうしたなか、都知事選で一部候補が見せたような過激な政見放送で、ストレスを受ける人たちがいる。手話通訳士たちだ。
都知事選では、多くの候補者が政見放送で手話通訳をつけた。服を脱ぐ候補者の発言も、画面後方に立った女性が手話通訳した。候補者が1分間にわたって笑い声を上げ続けたシーンでは、通訳した人もずっと口に手をあてて笑う仕草を見せた。
聴覚障害者の情報格差の解消に取り組むNPO法人「インフォメーションギャップバスター」の伊藤芳浩理事長は「品位を欠いた発言を通訳することは、手話通訳士に大きな精神的・倫理的負担になります」と指摘する。
詳しくはこちら(抜粋)
https://news.yahoo.co.jp/articles/d961937c6aea04b672c07e65fbfef2a4bd7800a0?page=1
引用元: ・【品位低下】服脱ぐ候補者も…過激な政見放送はなぜ止められないのか 過激な内容、手話通訳士の負担に
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