2021年、北極海に隣接するベーリング海で約100億匹のズワイガニが死滅したと判明。米海洋大気局(NOAA)は、海洋熱波と温暖化でベーリング海が「亜寒帯化」し、生態系が変化したことが大量死の要因と結論付けた。専門家は「世界で最も生産性の高い海洋生態系が、あらゆる予想よりも速く変貌しつつある」と警鐘を鳴らしている。
切り立った岩山に囲まれた湾には野生のラッコが浮かび、崖の上ではハクトウワシが羽を休める。北太平洋とベーリング海を隔てるアリューシャン列島の中ほどに位置する米アラスカ州ウナラスカ。日本の大手水産企業も加工工場を置く漁業の一大拠点だ。
スケトウダラやマダラ、オヒョウ、タラバガニ、ズワイガニが主な漁獲物で、冷凍加工後に日本や米国、欧州、中国に輸送される。だが、22、23両年には大量死を受けてズワイガニ漁が禁止された。年2億2700万ドル(約340億円)規模だった水揚げ高はゼロになり、水産業は大きな打撃を受けた。
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引用元: ・【ベーリング海】世界有数の漁場に異変 「亜寒帯化」で生態系影響 カニ100億匹が死滅
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