所信表明に載らない以上、その政策が実現される可能性はまずない。
このままだと、石破政権に期待していた人は失望し、政権の寿命も短いと思われていたが、政策ではなく政治、いわゆる裏金問題で勝負に出てきた。
裏金問題を自民党内で仕切ってきたのは森山裕幹事長だ。森山幹事長はさらなる処分はないかのように話してきた。当然のことながら、後出しの事後処分はご法度である。
ただし、3人の党員資格停止の議員については公認なしというのはある意味当然なので、その程度で済ますかと思われていた。
しかし、政治倫理審査会を欠席した3人の議員も非公認の方針という。確か欠席は自民党の方針だったはずで、これは実質的に事後追加処分だろう。
さらに、40人以上とされる収支報告書不記載議員(これはほぼ旧派)に比例重複を認めないという。
今回は、野党を利するだけである。石破政権では、石破首相の発言ブレもあり、政権発足直後の〝ご祝儀〟もなく、自民党の過半数割れが噂されていたが、今回の措置により、そこにとどまらず、自民党と公明党の与党で過半数割れまで視野に入ってきている。
一体誰が今回の措置を主導したのだろうか。世論に迎合したともいわれているが、反自民党の勢力の言いなりとしか思えない。
選挙は最大得票を目指すものだが、自民党としては合理的な決定だとはいえない。対象者が旧派に不自然に集中しており、非合理的な憎しの感情としか考えられないが、単に一部の執行部の舞い上がったミスかもしれない。
保守の自民党支持層は、今回の措置で戻ってこないだろう。結果として、自公で十分な得票が得られず、石破首相に結果責任がブーメランのように刺さってもおかしくない。
引用元: ・【元財務官僚の高橋洋一氏】〝安倍憎し〟とうとう石破茂政権が本性をあらわにした・・・自公でも過半数割れする恐れ
勉強になる
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