それは『アジア経済』の「日曜日・日(日本)文化」という連載で、9月29日に公開された「カンジャンケランパプには生卵が国のルール?なぜ日本は生卵に本気なのか」というタイトルの記事だ。
カンジャンケランパプとは、直訳すれば「醤油卵ご飯」となる韓国料理で、韓国版の卵かけご飯だ。日本との違いは、たまごを焼くこと。半熟の目玉焼きを白いご飯に乗せて、醤油をかけて食べる。日本の感覚では「目玉焼きご飯」といえる。
前述した記事では、韓国のカンジャンケランパプと日本の卵かけご飯の違いについて触れ、「なぜ日本は目玉焼きではなく生卵を乗せて食べるようになったのか」と解説していく。
日本における卵と卵かけご飯の歴史を詳しく解説し、昭和時代に卵の生産量が大幅に増加し、家庭でも多くの卵を食べられるようになり、今では卵かけご飯専用の卵や醤油まで販売されていると紹介している。
ただ、この記事に触れた日本のオンラインユーザーたちは、卵かけご飯の歴史よりも「日本に鶏が伝わったのは紀元前100年頃、朝鮮半島から。当時の日本は仏教を信仰していたため、肉食が禁止されており、鶏も食用ではなく、卵も特に食用とは見なされていなかった」という部分に疑問を呈している。
実際に農林水産省が編集・発行するWebマガジン『aff(あふ)』2016年12月号の特集「とり」には、「鶏が日本に渡来したのは弥生時代の初め頃。『古事記』で“常世(とこよ)の長鳴き鳥”と記されたように、時を告げる聖鳥として大事にされていたようだ」と書かれており、「紀元前100年頃」に渡来したという見解は一致している。
しかし「古墳時代には、農耕に従事する人たちの間で、卵を取り、その後卵を産まなくなった鶏を食べる習慣が日常的に。飛鳥時代、肉食禁止令が発令されてからも、ひっそりと卵と採卵終了後の鶏を食べる習慣は続いた」と書かれている。卵と日本の歴史は、それほど長いわけだ。
「鶏は朝鮮半島を経て日本に」
それでも鶏が朝鮮半島を経て日本に渡ってきたのは事実である可能性が高い。
これについては韓国メディア『ハンギョレ新聞』の「世界を“征服”した鶏、どこでどうやって広がったのか」という2017年の記事が詳しい。
その記事では「鶏が熱帯ジャングルに生息する野生鶏から起源していることに疑いはないが、いつどこで家畜化が行われたのかについては、30年以上にわたり学界で熱い論争が続いている。チャールズ・ダーウィンは、4000年前にインダス渓谷で赤い野生鶏から鶏が起源したと説明した。インドで家畜化された鶏が西アジアと中東を経て、紀元前8世紀にフェニキア人によってヨーロッパに伝わったという仮説が長らく主流だった」と解説し、以下のように続けた。
詳しくはこちら(抜粋)
https://news.livedoor.com/article/detail/27290648/
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