■「市内の公園の遊具の半数以上が使えない」
子どもたちの遊び場で、満足に遊べない事態に陥っているのは、沖縄県の浦添市。
市内の公園の遊具の半数以上が使えなくなっています。何が起きているのか、取材しました。
【写真】半数以上が使用禁止で 事件現場のようになった浦添市の公園
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人口11万5000人。沖縄の県都・那覇市に隣接し、子育て世代も多い浦添市。市内には公園が89か所あり、207基の遊具があります。
しかし今、 そのうち、116基が使えない状態にあります。全体の56%の遊具が“使用禁止”となっているのです。(>>2024年9月現在)
遊具が利用できない状況は、去年の12月ごろから続いています。
▽市民は…
「ひもで“使用禁止”みたいな感じ。使えない公園は浦添市内に多々あります。市外や他のところを検索して、公園に遊びに連れて行っています」
母 「ブランコで遊べている?最近」
娘 「ううん」
母 「上の子のときは遊んでいる風景があった。(今の風景は)さみしい」
乳幼児を預かる保育園でも、遊具が使えないことで困り果てています。
浦添市内間にある「ささのは保育園」は0歳~2歳の園児を22人預かる小規模保育園ですが…
▽ささのは保育園・前田彰子 園長
「大きい園庭がないので、子どもたちの身体を動かすために、晴れた日にはほぼ毎日公園に行っていますね。今はちょっと遊具が使えないので、不便さを感じています」
日々の保育に大切な場を提供していた公園。遊具が使えない現在は、芝生でのボール遊びや、散歩、セミ取りなど、他の遊びでやりくりしています。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bb9848a196fbe9957a9812132c58a223ed5ffc73
引用元: ・「立ち入り禁止」のテープでぐるぐる巻きの遊具 公園がまるで事件現場 市内の遊具の半分以上が使用禁止 [114497724]
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遊具が使用できなくなった背景に何があったのか。取材を進めると、悩ましい事情が見えてきました。宮城恵介記者はこう解説します。
▽宮城恵介記者
ー浦添市では今から10年前の2014年、飲食店に設置されていた屋外遊具から、当時7歳の男の子が転落する事故があり、男の子には重い障害が残りました。その後男の子の家族は、飲食店を相手に、遊具の安全性などを問う裁判を起こしました。
そして去年11月、裁判所は、男の子が遊具から転落した場所の安全対策が不十分だったなどとして家族の主張を一部認め、飲食店の運営会社に約4千万円を支払うよう命じました。(高裁で控訴審継続中)
■判決後、浦添市は遊具の使用基準を見直した
ーもともと浦添市は、遊具の安全点検を定期的に行っていたということですが、遊具に多少の劣化があったとしても、使用禁止という判断まではしていませんでした。しかし裁判の結果を市は重く受け止め、去年12月、遊具の使用基準を引き上げたのです。
そうして全体の56%の遊具が“使用禁止”となってしまいました。浦添市ではこの問題が市議会でたびたび議題となり、早急な対応が必要だと認識されていますが、現在使えなくなっている116遊具のうち、今年度改修予定の遊具の数はわずか5つです。
改修のペースが上がらない背景には、人員不足や予算不足の問題があります。改修にかかる費用は遊具1つにつき1,000万円から2,000万円。これに対して今年度確保されている予算は国からの交付金など、合計7200万円です。
市内の遊具の全てを改修するには10年以上がかかる見込みですが、沖縄の遊具は塩害や紫外線の影響をうけ、メーカーが想定している耐用年数より短くなる、沖縄特有の事情もあるそうです。そうして今後新たに改修が必要となってくる遊具が増えることを踏まえると、従来のように遊具で遊べる環境の確保は厳しい見通しと言わざるを得ません。
以下ソースで…
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