【米研究】新型コロナウイルス感染後遺症、アメリカで1,600万人に影響を与えている、感染後3か月で、33%の人が倦怠感を経験し、22%が認知機能障害を経験

ロング COVID の患者の多くにとって、プライマリケアは医療システムとの最初の接点となります。

この研究は、ロング COVID の治療を求めるプライマリケア患者の期待と経験を調査することを目的としました。

研究者らは、2022年から2023年にかけて、ユタ大学の長期COVIDトリアージクリニックのプライマリケア患者を対象に、半構造化インタビューを20回実施した。

インタビューでは、現象学的枠組みを用いて、自由回答形式の柔軟な質問を通じて、参加者の実際の経験と認識を理解し、記述することに焦点を当てた。

インタビューは、データのテーマとパターンを識別する方法である帰納的質的内容分析を使用して分析された。

主な結果:

19件のインタビューを分析した。参加者の平均年齢は54歳で、53%が女性だった。参加者のほとんどは、2020年（32%）または2021年（47%）に初めてCOVID-19に感染した。

参加者は、医師から無視されたり落胆させられたりしたとき、医師とのやりとりを否定的なものとして認識しました。

この研究結果は、米国の医療制度におけるCOVID-19長期患者の期待と経験の乖離を浮き彫りにしている。

患者は数多くの障壁やフラストレーションに直面しているにもかかわらず、治療結果を改善するために臨床医と協力したいという願望を示している。

https://www.news-medical.net/news/20240923/Research-reveals-a-disconnect-between-patient-expectations-and-care-for-long-COVID.aspx

長期COVIDケアを受ける際の課題：プライマリケア患者の期待と経験に関する質的インタビュー調査
https://www.annfammed.org/content/22/5/369

COVID-19後の状態（PCC）、または「ロングCOVID」は、差し迫った公衆衛生上の緊急事態です。

ロングCOVIDはすでに推定3,500人のアメリカ人の死に寄与し、約2,000億ドルの賃金損失をもたらし、少なくとも1,600万人の労働年齢の成人に影響を与えています。

ただし、ロングCOVIDの診断は依然として難しいため、これらは控えめな推定値です。

一般的に、ロングCOVIDに罹患した人は、倦怠感、息切れ、嗅覚・味覚障害、集中力や記憶力の低下、精神疾患など、さまざまな症状を経験します。

メタ分析によると、 COVID -19感染後3か月で、33%の人が倦怠感を経験し、22%が認知機能障害を経験しました。