タイ保健省は、国内の大麻産業を規制し、大麻の使用を主に健康や医療目的に限定する新しい法案を発表しました。
この法案は、これまでの不安定な政策に終止符を打ち、バランスの取れた規制を目指しています。2024年9月半ばに各報道が伝えています。保健省によって発表されたこの法案では、大麻とその抽出物を国家機関による医療治療や研究に使用することを認めています。
さらに、ハーブ製品や食品、化粧品に大麻を含めることも可能とし、大麻を麻薬として再分類したり、娯楽目的の使用を明示的に禁止はしていません。
新法案では、大麻の栽培、販売、輸出、輸入に厳格なライセンス制度が導入される予定です。
既存の栽培者や販売者も新しいライセンスを取得しなければならず、違反者には禁錮刑や罰金が科される可能性があります。
また、製品に含まれる精神活性成分「THC(テトラヒドロカンナビノール)」の含有量が0.2%を超えないよう厳しい基準が設けられています。
この法案に対する意見は9月30日まで受け付けており、保健省は提出された意見をもとに修正を行う可能性があります。
その後、内閣に提出され、最終的には議会での承認を求める予定です。
引用元: ・タイ、新たな大麻法案を発表、ライセンス制度導入 バランスの取れた規制を目指す 娯楽目的使用の禁止は明示せず [ごまカンパチ★]
一部では身体的な依存性はアルコールなどよりも低いと言われていますが、マリファナ(大麻)を使用することによりさらに強いドラッグなどに手を出しやすくなるという問題もあります。
(注)”Cannabis: a health perspective and research agenda”(1997)
Programme on Substance Abuse (WHO)
最近、大学生を始めとする若年者による大麻取締法違反の事例が多く報道されており、不正に大麻を所持・販売等する事例、大麻の種子から大麻を不正に栽培する事例等が報告されています。
大麻の不正栽培は、大麻取締法で禁止されています。
また、そのために大麻の種子を所持したり、提供したりすることは、大麻取締法の処罰対象となります。
安易な行動はくれぐれも慎んで下さい。
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